山本由伸には完敗でも…カブス鈴木誠也、今永昇太の負けを消す千金タイムリー 今季最長10試合連続打点なしがストップ

AI要約

カブスの鈴木誠也外野手が活躍し、今永昇太投手が4連勝。山本由伸投手は87日ぶりの復帰登板を果たすも勝敗はつかなかった。

鈴木誠也は5打数3安打を記録し、敵地でのゲームを引き分けに持ち込む。山本由伸との対決では鈴木の勝利となった。

鈴木誠也は10試合ぶりの3安打で復調のきっかけをつかみ、カブスは逆転勝利を収めた。

山本由伸には完敗でも…カブス鈴木誠也、今永昇太の負けを消す千金タイムリー 今季最長10試合連続打点なしがストップ

◇10日(日本時間11日)MLB ドジャース3―6カブス(ロサンゼルス)

 カブスの鈴木誠也外野手(30)は、敵地のドジャース戦で8回に同点の中前タイムリーを放つなど5打数3安打、1打点。先発登板した今永昇太投手(31)の13勝目(3敗)をアシストした。今永は7回を7安打3失点と好投し、自身4連勝。

 ドジャースの山本由伸投手(26)は右肩痛から6月15日以来、87日ぶりの復帰登板。今永とプロで初めて投げ合い、4回を4安打1失点、8奪三振で勝敗はつかなかった。大谷翔平選手(30)は4打数無安打。

 鈴木は山本にこそ完敗したが、勝負には勝った。敵軍ドジャースの地元中継局スポーツネットLAは「メジャー日本選手の歴代本塁打は最多が大谷翔平ですが、それに続くのは松井秀喜、イチロー、そして鈴木誠也です。まだ浅い大リーグのキャリアで既に53本を放っています」と紹介した。

 1回の第1打席はど真ん中の158キロ直球をファウルすると、外角低め157キロ直球を見逃し三振。大リーグ公式サイトの9分割表示は外へわずかに外れていたが、ブレイザー球審の手が挙がった。3回は内角低めのスプリットに空振り三振。同局のジェシカ・メンドーサ解説者は「あんなに大きくストライクゾーンから外れるスプリットを鈴木が振るなんて、いかに打者の手元に来てから変化しているかという証しだ」とうなった。

 だが、6回に3番手トライネンから中堅フェンス直撃の二塁打を放つと、ハイライトは1―3と2点を追う第4打席。8回無死一、二塁の好機で外角ボールゾーンのスイーパーを中前に運ぶクリーンヒット。送球がそれる間に2者とも生還し、同点として今永の黒星を消した。鈴木にとっては今季自己ワーストの10試合連続打点なしもストップ。カブスはこの回一挙5得点で逆転した。

 山本とのメジャー直接対決は4月5日以来、2度目。前回も3打席で快音がなく、これで通算の対戦成績は5打席で4打数無安打、1四球3三振となった。

 鈴木は9回も中前打で、13試合ぶり今季7度目の3安打『猛打賞』。前日まで直近4試合で打率6分7厘(15打数1安打)のプチスランプだっただけに、これが復調のきっかけとなってほしいところだ。