【日本代表】伊東純也が出れば「20勝1分け」の不敗神話 ゴールラッシュけん引

AI要約

日本代表が北中米W杯アジア最終予選で2連勝し、約7か月ぶりに代表復帰した伊東純也と上田綺世が活躍した。

伊東の電撃アシストや貴重なゴール、上田の2得点とチームへの貢献が光った。

圧勝スタートの最終予選を受け、W杯出場への期待が高まる。

【日本代表】伊東純也が出れば「20勝1分け」の不敗神話 ゴールラッシュけん引

“イナズマ純也神話”でまた爆勝だ! 日本代表は10日(日本時間11日)、北中米W杯アジア最終予選C組第2戦のバーレーン戦(リファー)で5―0と大勝した。最終予選開幕から完封での2連勝は、2014年ブラジルW杯の同予選以来2度目となるロケットスタートだ。約7か月ぶりに代表復帰したMF伊東純也(31=スタッド・ランス)が、後半からの出場で電撃アシスト。FW上田綺世(26=フェイエノールト)は2得点でゴールラッシュをけん引した。

 前半はなかなかリズムをつかめないまま上田のPKによる1点にとどまったが、7―0で勝利した最終予選初戦の中国戦に続いて、後半に攻撃陣が爆発した。

 その流れを呼び込んだのが、右ウイングバック(WB)の伊東だ。後半開始からMF堂安律(フライブルク)に代わってピッチに投入されると、同2分にファーストタッチで中央へ絶妙なボールを送る。これを上田が振り向きざまに決めて、値千金の追加点を決めた。森保一監督が停滞気味だった攻撃を活性化すべく打った一手。その期待にいきなり応えた。

 1月末に性加害疑惑を報じられ、3月と6月の活動に招集されず「悔しい時間もありましたけど…」と失意を味わったが、嫌疑不十分での不起訴処分を経て今回が約7か月ぶりの代表復帰。1ゴール2アシストの中国戦に続いて結果を残し、森保ジャパンにおいて必要不可欠な存在であることを改めて証明した。

 これで伊東が出場した試合は20勝1分けと“不敗神話”が継続。実力とともに、勝ち運をもたらす異次元の存在となりつつある。

「プレッシャーもなく落ち着いてできている。普通通りにできたと思う」と振り返った伊東。10月には、C組最大のライバルを相手にする2試合が組まれている。サウジアラビアと同10日にアウェーで対戦し、同15日にはホームでオーストラリアと激突。ここで2勝すればW杯切符獲得へ大きく前進するだけに、次なる戦いも獅子奮迅の活躍に期待が高まる。

 もう一人のヒーローが上田だ。無得点だった中国戦のうっ憤を晴らす2得点。さらに、後半16分にはMF守田英正(スポルティング)のゴールをアシストしてリードを3点に広げると、その直後から入場無料のバーレーンサポーターはあきらめたのか、スタジアムから去り始めて空席が目立つ状況に。バーレーンイレブンも疲労などから戦意を喪失し始め、まさに相手の心をへし折るパフォーマンスだった。

 それでも上田はどこまでも貪欲だ。「1トップなので縦パスを受けて起点になれると思うし、サイドに攻撃力のある選手がいるので、彼らを生かす意味でも中央突破がオプションとして必要。そこを見せながらクロスに入るタイミングも意識して、もっとクロスに合わせるプレーを増やせれば」と向上を誓った。

 圧勝スタートの最終予選。この勢いでW杯切符獲得へばく進だ。