森保監督「選手起用、戦術の幅を広げたい」 成長と勝利の両立に自信 W杯予選バーレーン戦

AI要約

森保監督は、日本代表の成長と勝利を両立させるため、高い志を持ってバーレーン戦に臨む意向を表明した。

アジアの予選は厳しい状況であり、オーストラリアやサウジアラビアの結果を踏まえ、森保監督は選手起用や戦術の幅を広げてレベルアップを図る考えを示した。

日本代表は幅広い選手層と洗練された戦術を持ち、主力を入れ替えながらもチームとしてまとまり、W杯出場に向けて前進していく姿勢を見せている。

サッカーの日本代表は9日、2026年米国、カナダ、メキシコ共催のワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選第2戦のバーレーン戦(10日、バーレーン)に向け、バーレーンのリファーにある試合会場で会見と練習を行った。森保監督は「高い志を持ちながら目の前の一戦に勝つ」とチームの成長と勝利を両立させる考えを示した。

アジアの戦いは難しい。5日には日本と同じC組でW杯出場常連のオーストラリアがバーレーンに敗れ、サウジアラビアがインドネシアと引き分けた。アジア全体の底上げを強く印象付けられた中で、森保監督は「レベルアップするために、選手起用、戦術の幅を可能な限り広げたい」と述べた。

背景には招集した全選手への信頼がある。5日の中国戦に先発したメンバーが現時点の主力だとしても、出場機会のなかった鎌田(クリスタルパレス)や中村(スタッド・ランス)が先発でも遜色はない。多くの選手を起用して選手層に厚みを持たせながら戦術を浸透させ、さらに勝利も手にできると信じている。

それだけの陣容だ。「個のクオリティーが高く、戦術的にも洗練されている。雰囲気も良くて歴代最強のチーム」と太鼓判を押すのは、4大会連続W杯代表の長友(FC東京)。中国を7-0で下してライバルに重圧をかけ、主将の遠藤(リバプール)は「世界を相手にも攻撃的なサッカーを目指したい」と力を込めた。

主力の一部が不在の最終ライン以外は先発を大幅に入れ替えることも予想され、中国戦でベンチ外だった旗手(セルティック)は「実力のなさが生んだ結果。自分のためにもしっかりやりたい」とチャンスを待ち望む。過去最高レベルのタレントが激しい競争を繰り広げながらチームとしてまとまる日本。勢いに乗るバーレーンにも力を示し、W杯出場へ前進する。(奥山次郎)