【ルヴァン杯】新潟、悲願のタイトル見えた 第1戦のリード守り切って4強「よく耐えた」堀米主将

AI要約

アルビレックス新潟が9年ぶり2度目の4強入りを達成。町田ゼルビアに2-0で敗れるも、2試合合計5-2で勝ち上がり。

町田にとって新潟は“お得意様”となり、相性の良さを発揮。ベスト4進出を果たす。

新潟は難しい試合展開でも経験値を積み重ね、優勝へ向けて大きく近づく。チャレンジャー精神を忘れず全力を尽くす。

<YBCルヴァンカップ:町田2-0新潟>◇8日◇準々決勝◇第2戦◇Gスタ

 アルビレックス新潟が9年ぶり2度目の4強入りを成し遂げた。4日の第1戦を5-0で先勝した勢いそのままに、FC町田ゼルビアのホームに乗り込んだ。大量リードを意識しつつ、冷静に戦った。0-2で敗れたが2試合合計5-2で堂々の4強入り。今季J1で首位を争うなど好調の町田はもはや“お得意様”。相性の良さを印象付けるように勝ち上がった。

 大きなアドバンテージを生かし、ベスト4へと勝ち上がった。クラブ史上2度目の4強入り。頂点も見えてきた。5-0で勝利した第1戦から中3日。前半に2失点したが、後半は踏ん張った。松橋力蔵監督(56)は「生きた心地がしないようなゲームだったかもしれませんが、選手が、最後は(後半)ゼロに抑えたという部分は評価したい」などと話した。

 新潟らしくチャンスをうかがった。DF堀米悠斗主将(29)が試合前に「いつも通りやろう」と伝えたように、持ち味のポゼッションスタイルを貫き、町田のハイプレスを冷静に回避。相手をうまくいなして前進した。ボール保持する展開も一瞬の隙を突かれて先制を許した。同41分、相手FW中島に見事な反転シュートを決められた。直後の同45分にも失点し、前半を2点ビハインドで折り返した。そこからが、しぶとかった。

 後半、メンバー交代をし、圧力をさらに強めてきた相手に、テンポの良いパスワークや、守備の頑張りで応戦。主将は「みんなよく耐えながらやれた」とうなずいた。敗れはしたが、4強入りで悲願のタイトル獲得へ大きく近づいた。

 難しいゲーム展開でもじれずに経験値を積み重ねて勝ち進んだことも自信を深めた。「クラブの格的なものも上げていかないといけない時期で、このカップ戦を取る意味というのはものすごくいろんなところに与える影響は大きいと思う」。優勝まであと2つ。チャレンジャー精神を忘れず、全てをぶつける。【佐藤成】