体操女子19歳宮田 涙の再出発 飲酒喫煙騒動後初試合でV貢献「大好きな体操を誰よりも楽しめるように」

AI要約

体操女子の宮田笙子が飲酒と喫煙の問題でパリ五輪代表を辞退し、再出発を果たすために国民スポーツ大会に参加した。

宮田は約4カ月ぶりの公の場で涙ながらに謝罪し、団体総合優勝に貢献した。

慢性的な怪我を抱えながらも、「最後までやり切ることが使命」として強行出場し、チームメートからの声援に感極まった。

体操女子19歳宮田 涙の再出発 飲酒喫煙騒動後初試合でV貢献「大好きな体操を誰よりも楽しめるように」

 体操女子で飲酒と喫煙が発覚してパリ五輪代表を辞退した宮田笙子(19=順大)が7日、騒動後初試合で再出発を果たした。佐賀市・SAGAアリーナで行われた国民スポーツ大会成年女子決勝に鯖江高時代を過ごした福井県代表として出場。3種目を演じ、団体総合優勝に貢献した。

 5月のNHK杯以来約4カ月ぶりとなる公の場。1種目目の跳馬の前には目元を拭い、13・733点の高得点を出した平均台、床運動を大きなミスなく完遂するたび涙を流した。試合後は騒動後初めて口を開き「多くの皆さまにご迷惑をかけてしまい、深く反省しております。申し訳ありません。この件に真摯(しんし)に向き合い今後の選手生活を全うする」と涙ながらに謝罪した。

 満身創痍(そうい)ながら出場を決断。慢性的に痛めている両足首は骨折寸前まで悪化しており、2日前にはぎっくり腰を発症していた。それでも「最後までやり切ることが使命」と強行出場。チームメートから「お帰りなさい」と声をかけられると号泣した。

 飲酒、喫煙問題は第三者委員会が調査中で収束していないが、新たな一歩を踏み出したことは事実。「今以上に大好きな体操を誰よりも楽しめるように頑張っていきたい」。体操女子のエースは、必死に前を向いた。