鹿児島県 国スポライフル射撃に奄美2選手が出場 上位入賞を目指す

AI要約

佐賀県を中心に実施される国民スポーツ大会のライフル射撃競技に出場する吉川和宏さんと新里葉津紀さん。吉川さんは10㍍AR部門と10㍍ライフルミックスに出場し、新里さんは50㍍三姿勢競技と伏射60発競技に出場する。練習に励み、短い時間でも効果的な練習を心掛けている。

吉川さんは厳しい練習を積み重ね、個人で入賞し、優勝を目指す意気込み。一方、新里さんは自己ベストを更新し、好成績を目指している。両選手ともに奄美を誇りに思い、良い成績を収めたいと抱負を語る。

射撃の練習場がない奄美では、両選手は県本土での射撃場に遠征して練習を積んでいる。ハードスケジュールの中、仕事と練習を両立させ、精密な命中精度を追求している。

鹿児島県 国スポライフル射撃に奄美2選手が出場 上位入賞を目指す

 佐賀県を中心に実施される国民スポーツ大会(国スポ、日本スポーツ協会など主催)のライフル射撃競技(9月27~30日、大分)に吉川和宏さん(29、名瀬徳洲会病院)と新里葉津紀(はづき)さん(同、龍郷町立戸口小支援員)が出場する。2人は1発でも多く命中し、上位入賞を目指している。

 吉川さんはエアーライフル(空気銃)を使用して10㍍離れた場所から縦横10㌢大きさの標的を打ち、60発で合計点を競う10㍍AR部門と10㍍ライフルミックス(混成)に出場予定。標的の中心点部分は約0・5㍉で、より高い命中精度を求めるため、銃や体のブレで的を外さないようにするため、吉川さんは「約5㌔程度のおもりをつけたベストを着用して、体のブレを防いでいる」という。

 新里さんは沖縄県うるま市の出身。8年前の世界大会出場を経験し、2018年からは鹿児島県代表で国体に出場。昨年のかごしま国体では準優勝を果たした。今回は50㍍離れた地点から伏せた状態(伏射)、膝に乗せて撃つ(膝射)、立って発射する(立射)の3姿勢で各20発、計60発の合計点で競う実弾を使用した50㍍三姿勢競技と伏射60発競技にそれぞれ出場する。

 奄美では射撃の練習場がない。吉川さんたちは仕事の合間を縫って月に数回県本土での射撃場に遠征して、練習に励んでおり、練習した翌日はそれぞれ通常勤務というハードスケジュールをこなす。

 吉川さんは「練習が少ないからこそ、余計なことを考えず、すべきことに集中したことで県代表に選出されたと思う」と語り、「大会では自己ベストの622点を上回り、まずは個人で入賞すること。また少しでも上位を目指し、個人と混合で優勝を勝ち取りたい」と意気込み、新里さんは「過去には当たらず悔しい思いをした。まずは1発でも多く的に当て、点数を重ねること。練習時間も短い中だが、好成績を奄美へ持って帰りたい」と抱負を語った。