甲南大が秋初戦で白星 プロ志望届提出の岡本駿、6球団スカウト前で7回無失点 阪神大学リーグ

AI要約

29年ぶりの優勝を目指す甲南大が大産大を4-0で破り、秋季リーグ初戦を勝利でスタート。

最速149キロ右腕・岡本駿投手が好投し、プロ6球団のスカウトが注目。

岡本投手は腰痛からの復帰で、カットボールのコントロールが光る投球を見せる。

<阪神大学野球秋季リーグ:甲南大4-0大産大>◇第1節1回戦◇7日◇南港中央

 1995年秋以来、29年ぶりの優勝を目指す甲南大が、今春2位の大産大を下し、秋季リーグ初戦を白星で飾った。

 甲南大はプロ注目の最速149キロ右腕・岡本駿投手(4年=城南)が先発のマウンドに上がった。7回5安打3四死球4奪三振で無失点。3人体制で視察した巨人のほか、広島やオリックスなど、プロ6球団のスカウトが集まる中で好投を披露。最速は146キロを計測した。

 3者凡退に抑えたのは2回と3回のみと、ランナーを背負う場面も多かったが、粘りの投球で大産大打線に得点を許さなかった。6回2死一、二塁のピンチを見逃し三振に抑えると、ベンチ前で仲間とハイタッチした。

 腰痛で今春の開幕戦後から約3カ月ノースロー調整。オープン戦もあまり登板できなかったが、完治させ臨んだマウンドで開幕投手としての役割を果たした。「省エネピッチングで、打たせて取る、リズム良く行く投球を意識した」と振り返った。

 谷口純司監督(61)は「カットボールのコントロールが抜群だった。あれが今日は彼の生命線」とたたえ、この日プロ志望届を提出したことを明かした。【塚本光】