春日野事業部長「上位陣が引っ張るのが理想」休場の照ノ富士には「もう少し早くから調整を」

AI要約

大相撲秋場所の初日前に春日野事業部長が報道陣にコメント。上位力士の奮起を期待し、関脇4人の活躍を注目。大関の自覚を促し、小結にも期待を寄せる。横綱照ノ富士の休場に残念感を示す一方、チケットの売れ行きは好調。

今場所の注目は関脇陣の活躍。大関昇進の可能性がある大の里、3場所連続の阿炎、貴景勝、霧島に期待が寄せられている。春日野事業部長は上位陣の引っ張りが理想だと強調。

大関の琴桜、豊昇龍には自負を持ち、小結の大栄翔、平戸海には2桁勝利を期待。横綱照ノ富士の休場に対しては早めの調整が必要と指摘。チケットの売れ行きも好調で、団体客への販売が伸びている。

春日野事業部長「上位陣が引っ張るのが理想」休場の照ノ富士には「もう少し早くから調整を」

 大相撲秋場所(東京・両国国技館)の初日を翌日に控えた7日、年3回の東京場所の責任者にあたる春日野事業部長(62=元関脇栃乃和歌)が、報道陣の電話取材に応じた。

 横綱照ノ富士の休場が決まった中で、上位陣の奮起に期待を寄せた。まず名前が挙がったのが関脇4人。大関昇進の可能性がある大の里、3場所連続関脇の阿炎や、大関復帰を目指す貴景勝、そして霧島が名を連ねる。関脇が強い場所は面白いとしばしばいわれるが、「ここらへんの活躍が、今場所の鍵になる」と力を込めた。

 大関の琴桜、豊昇龍には「自分たちが引っ張っていこうという自負があるはず。番付的にも引っ張っていかなければいけない存在」と自覚を促す。「伏兵の活躍、平幕力士の優勝も面白いが、上位陣が引っ張るのが理想」と強調した。

 大栄翔、平戸海の両小結には2桁勝利を期待。先場所10勝の平戸海には「(大関とりの)足固めとしても大事な場所になる」と位置づけた。

 横綱照ノ富士の休場については「先場所優勝しているだけに残念」。そう正直な思いを口にしたうえで、「もう少し早くから調整しないと」と注文を付けた。

 今場所もチケットの売れ行きは好調だ。協会管轄の前売り入場券は即日完売した。「インバウンドももちろん、団体客への販売が伸びている」と分析。「みんなが一丸となって取り組んでいる結果」とうなずいた。