性加害疑惑…伊東純也が初めて明かした胸中「気持ちが晴れることはないけどファンの応援は嬉しかった」

AI要約

性加害疑惑で代表招集を見送られていた伊東純也が、約7ヵ月ぶりに代表復帰し、大いに期待されている。

伊東はフランスで活躍を続け、最近の試合では高い評価を受けている。

伊東は複雑な胸中を抱えながらも、復帰に向けて前向きな姿勢を見せている。

性加害疑惑…伊東純也が初めて明かした胸中「気持ちが晴れることはないけどファンの応援は嬉しかった」

今年1~2月のアジア杯期間中に性加害疑惑が報じられて以降、招集を見送られていた伊東純也(31)が、9月5日から始まったW杯アジア最終予選で約7ヵ月ぶりに代表復帰した。

前回カタールW杯の最終予選では、歴代最多タイとなる4試合連続ゴールを決めるなど、チーム全12得点のうち半数以上に絡む大活躍。”イナズマ純也”の復帰は代表にとってこの上ない朗報だ。

代表から離れている間も、伊東はフランス1部リーグのスタッド・ランスで好調を維持。9月1日のフランス1部リーグ3節のレンヌ戦では、ヘディングでのゴールでチームに今季初勝利をもたらし、フランスの権威あるスポーツ紙『レキップ』の採点でチーム最高の7点(10点満点)と高く評価されている。

◆複雑な胸中を明かす

件(くだん)の性加害疑惑は8月9日、嫌疑不十分で不起訴となった。この事実が伊東の代表復帰を後押ししたことは間違いないだろう。フランスリーグ開幕の際、伊東は初めて、複雑な胸中をこう明かした。

――不起訴になって、ホッとした部分はあるか。

「いや、まだ終わったわけではないので(伊東側は民事訴訟で、女性側に対し損害賠償請求をしている)。気持ちが晴れることはないですけど、ピッチで頑張るしかないなと思っています」

――好調を維持している。

「フランスにいたので、ストレスなく静かに生活できました。ネットニュースもそんなに見てないです、気にしてもしょうがないので」

「サッカー以外、やることがないから」と伊東は冗談めかして笑ったが、どっぷり集中できたこの半年間に感謝している。

「チームメートに(同じ日本代表の中村)敬斗(24)もいましたし、クラブが僕を信頼してくれたことも支えになった。代表への想いは変わりないです」

飄々とした受け答えは従来通り。”イナズマ”の由来となったスピードも「疲れはなく、身体のキレも上がっている」。

前回のアジア最終予選、重要な場面で連続ゴールを決めて救世主となった伊東が、再び日本代表をW杯に導くか。

『FRIDAY』2024年9月20日号より

取材・文:栗原正夫