【福岡ボート(サマータイム)一般】山本寛久 昨秋と同じVの軌跡を描く

AI要約

山本寛久(48)=岡山=が福岡ボートの3日目で起死回生の一発を決めて、準優進出を果たす。

山本は機力も上昇し、ペラ調整に成功して上々のレベルで戦っている。

昨年の70周年での快挙を踏まえ、今回もVを狙う山本は自信を持ってレースに挑む。

【福岡ボート(サマータイム)一般】山本寛久 昨秋と同じVの軌跡を描く

<1日・福岡ボート・3日目>

 起死回生の一発だった。山本寛久(48)=岡山=は予選最終走となった3日目10Rで、2コースから絶妙な差しハンドルを披露して白星締め。激しい星のつぶし合いの中、この最後の勝利が利いて得点率は3位にまで浮上し、「1号艇ならより気合が入るね」と最高の形で準優に乗り込んだ。

 機力も上昇一途。序盤は平凡な機力に頭を抱えていたが、2日間の中止順延後はきっちりペラ調整に正解を出してきている。「伸びは少し余裕があるし、バランスが取れていて悪い部類ではない」。低調機シリーズの今節でなら上々のレベルで足元に不満はない。

 昨年10月の当地70周年では、当時のスパーエース61号機を駆使して10年ぶり2回目のGⅠ制覇を達成。周年ウイナーとして首位通過ができなかったことに対しては、「2日目前半の6着が痛かったね」とA級シードの3Rで負けたことを猛省したが、視線は既に前を向いている。「福岡はどこからでも勝てる水面なので、優出しさえすればね。ここからが勝負」

 昨年の70周年も今回と同じく得点率3位からVまで駆け上がっただけに、その言葉に真実味は十分。今回も「レーサー人生の中で忘れられない思い出となった」という昨秋と同じ軌跡を描いて頂点にたどり着く。(森 大輔)