パリ・パラリンピック注目競技:ボッチャのルールと見どころを紹介
ボッチャは、パラリンピックで行われる戦略性の高い競技で、障がいのある人でも参加できるスポーツとして愛されています。
競技の基本ルールは非常にシンプルでありながらも、相手の動きを読みながら緻密な戦略を立てる必要があります。
選手たちは、自らのクラスに応じた方法でボールを投げ、アプローチやヒット、プッシュなどの戦略を駆使して得点を競います。
パラリンピックには多彩な競技が存在しますが、その中でも「ボッチャ」は、頭脳と技術を駆使した戦略性の高さが魅力です。
シンプルながら奥深い戦略性を持つボッチャ。基本的なルールと見どころを紹介します。
ボッチャは、重度の脳性麻痺や四肢に障がいがある人でも参加できる競技としてヨーロッパで誕生しました。
パラリンピックでは1988年に正式種目に採用され、現在では誰でも楽しめるスポーツとして多くの国で親しまれています。
ボッチャの基本ルールは非常にシンプルです。
対戦は赤チームと青チームに分かれ、それぞれが6球のカラーボールを持ちます。試合は、まず先行チームが白いジャックボール(目標球)を投げ、その後、各チームが自分のボールをジャックボールにできるだけ近づけるように投げ合います。得点は、エンド終了時にジャックボールに最も近いボールを持つチームに与えられます。
ボッチャの魅力は、その戦略性にあります。
見た目には穏やかな競技ですが、選手たちは次の一手を考えながら、相手の動きを読み、緻密な戦略を立てる必要があります。
障害の程度によってクラスが分かれており、選手はそれぞれの身体的特性に応じた方法でボールを投げます。
東京パラリンピックのボッチャ競技では、「ビッタビタ」という言葉が話題を呼びました。この表現は、選手が投げたボールが目標球にぴったりとくっつく様子を表しています。
ボッチャは、障害の重さに応じて4つのクラスに分けられます。
ボッチャは、ただボールを目標に投げるだけではありません。選手は、ジャックボールに近づける「アプローチ」、相手のボールを弾き飛ばす「ヒット」、自分のボールを押し込む「プッシュ」など、状況に応じた戦略を駆使し、得点を狙います。
特にパラリンピックでは、世界のトップレベルの選手たちがこれらの戦略を完璧に使い分け、観客を熱狂させるプレイを見せてくれます。
【それぞれのクラス】
BC1:四肢・体幹に重度のまひ。下肢で車いすを操作可。足蹴りで競技可
BC2:上肢で車椅子を操作可
BC3:自力で投球できずランプという補助具を使用しアシスタントと連携
BC4:事故や病気によりBC1やBC2クラスと同程度の四肢機能障害