【阪神】森下翔太、新人から2年連続100安打&2ケタ本塁打 虎の右打者では岡田監督以来の快挙

AI要約

阪神森下翔太外野手が2年連続で100安打と2ケタ本塁打を達成し、チームの逆転劇を牽引した。

森下は苦手な投手からも安打を放ち、右打者として快挙を遂げた。

その他のドラフト1位選手も活躍し、球団史上初の記録に挑戦している。

【阪神】森下翔太、新人から2年連続100安打&2ケタ本塁打 虎の右打者では岡田監督以来の快挙

<阪神4-2巨人>◇31日◇甲子園

 阪神森下翔太外野手(24)がマルチ安打を放ち、新人から2年連続で100安打と2ケタ本塁打を記録した。プロ入り2年目までに3桁安打と2桁本塁打をあわせて達成したのは球団では佐藤輝以来、6人目。右打者では岡田監督以来の快挙となった。

 2点を追う6回2死走者なしで迎えた第3打席。「次4番、5番と得点圏でも(打率が)高いバッターが続くので、なんとしても出なきゃなという思いで打席に立ちました」。巨人戸郷の150キロ低めの直球を強振。中前にはじき返した。ここから打線が着火。死球を挟んで5連打で、一挙4得点。背番号1が逆転劇の口火を切った。

 今季これまで戸郷とは5試合の対戦で、13打数1安打と苦しんできた。「良いライバル関係でいけたらすごくいいなと思う。同世代ですし、負けたくはないですね」。同じ2000年生まれ。世代の好右腕を意識していた。チームが5回まで1安打に抑えこまれていた中、きっちりと直球を打ち返し、波に乗った。

 7回には3番手の井上にカウント3-1から146キロ直球を左前に運んだ。これで今季100安打目。「1点欲しいところだったので、点入らなかったですけど、やるべきことはできたかな」とうなずいた。

 約1カ月ぶりに本拠地甲子園での一戦を勝利で飾った。「甲子園戻ってきて最初のゲームに勝ったのは良かったと思いますし、こういう勝ち方できたのはよりよかった」。打線に勢いをもたらし、逆転Vへ望みをつないだ。【村松万里子】

 ▼森下が初の年間100安打に到達した。既に12本塁打を放っており、プロ入り2年目までに3桁安打と2桁本塁打をあわせて達成したのは、新人から2年連続の21、22年佐藤輝以来球団6人目。右打者では現監督の80~81年の岡田彰布までさかのぼる。

 ▼阪神のドラフト1位選手では今季、近本が既に133安打を放っている。さらに大山と佐藤輝も96安打と、大台が目前。「近森大佐」の3桁安打そろい踏みは確実だ。ドラ1入団4人が同一年に100安打以上なら、球団初となる(今季はほかに中野が103安打)。