J2長崎、ブラジル人監督と“契約トラブル”で声明発表 FIFAでは提訴を「裁定できないという決定」

AI要約

ファーレン長崎が監督の契約問題でFIFAに提訴したが、裁定できないという決定が下された。

長崎と監督の一方的な契約破棄に関して対立が続いており、問題解決に向けて法的手続きを検討中。

新ヘッドコーチの締結や声明発表を通じ、クラブは現状に対応している。

J2長崎、ブラジル人監督と“契約トラブル”で声明発表 FIFAでは提訴を「裁定できないという決定」

 J2のV・ファーレン長崎は、ブラジル人のファビオ・カリーレ監督に関する契約問題について、2月15日に国際サッカー連盟(FIFA)に対して提訴した。だが、提訴内容に関してFIFAでは裁定できないという決定が下されたという。クラブが声明を発表した。

 長崎は昨年11月下旬、ファビオ カリーレ監督及びレアンドロコーチ・デニスコーチ・セザールコーチと、24年の契約を締結。しかし12月末に、ブラジルメディア上でサントスFCとの契約報道が浮上し、本人への意思確認の結果、長崎側は「サントスFCに行きたいとの最終の意思表明があった」と発表した。なお、サントスFC側から契約手続きに関する正式なオファーは届いていないとされている。

 長崎は1月5日、この一件に関する現状報告を公式サイト上で発表。「現在まで契約に関する正式な手続きを再三求めているものの、未だにオファーレターも届いていない状況です。我々としては、今後の日本サッカー界のためにも一方的に契約を破棄したことによる違約金に関しては支払いを求めるべきだと考えております」と徹底抗戦の構えを見せ、万事に備え、前大分トリニータ監督の下平隆宏ヘッドコーチとの契約締結も発表した。

 2月15日にはFIFAへ提訴したというが、8月31日にFIFAから「裁定ができないという決定が下されました」と新たな情報を発表。だが、クラブは「なおこの決定は、カリーレ氏らの一方的な契約破棄を正当なものと認めたものではなく、FIFAが判断の主体として適当ではないことのみを示したに過ぎません。したがって、当クラブは今回の決定を精査し、改めて適切な法的機関にて適切な判断を求めるべく、今後の対応を検討してまいります」との声明を伝えた。