森保監督が黒田監督に依頼「育ててほしい」 登録23人なのに27人…逸材を招集した意図【前園真聖コラム】

AI要約

日本代表メンバー発表について、前園真聖氏がコメント。

メンバー選考について、GKや若手選手の起用に関する解説。

実績のある選手の起用や新人選手の成長に期待が寄せられている点。

森保監督が黒田監督に依頼「育ててほしい」 登録23人なのに27人…逸材を招集した意図【前園真聖コラム】

 森保一監督率いる日本代表は8月29日、9月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨むメンバーを発表した。伊東純也と三笘薫の復帰、新人Jリーガーの望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)や19歳の高井幸大(川崎フロンターレ)の初招集などが話題になったが、一方で試合には23人しか登録できないにもかかわらず27人を招集し、一見どのポジションで使うのか分からないような選手も呼ばれている。このメンバー選考をどう考えればいいのか。元日本代表MF前園真聖氏に意見を聞いた。(取材・構成=森雅史)

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 今回のメンバー発表は、「なるほど」と思わされた選考でした。

 前回のコラムで僕が予想していたメンバーと違ったのは、GK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン/ベルギー)、毎熊晟矢(AZアルクマール/オランダ)、大畑歩夢(浦和レッズ)の3人でした。

 GKはJリーグでトップを争うチームからの2人、大迫敬介(サンフレッチェ広島)と谷晃生(FC町田ゼルビア)に加えてアジアカップで経験を積ませた鈴木彩艶(パルマ/イタリア)ですから、まだ横並びのGKの中ではどう選んでも正解という気がします。毎熊は移籍したばかりですし、左サイドバックは予選本番ということで計算できる長友佑都(FC東京)になったのでしょう。

 初招集された高井幸大(川崎フロンターレ)は、今回、冨安健洋(アーセナル/イングランド)や伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)の負傷があったので呼ばれたのだと思います。予想の中でも入れていましたが、森保監督も同じようにこの19歳に日本代表を経験させたいと思っているのではないでしょうか。

 同じく初招集の望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)はまだ直接見たことのない選手でした。ですが、話に聞くところによると、森保監督が町田の黒田剛監督に「育ててほしい」とお願いしていた選手なのだとか。身長もスピードもあって、これからの伸びしろが期待できそうです。

 あとはしっかりと実績を残している選手を入れてきています。だから予想も当たったと言えます。