【パリ・パラリンピック】鈴木孝幸が今大会2個目メダルの銀 男子100M自由形V2は逃す

AI要約

競泳男子100メートル自由形で鈴木孝幸が銀メダルを獲得。金メダル獲得は逃したものの、今大会2個目のメダルとなった。

鈴木は世界大会で勝利がなかったが、フォームを変えて練習量で頑張り、16年ぶりに50メートル平泳ぎで頂点に立った。

自己ベストを更新した鈴木は100メートル自由形でも全体2位で通過。他の種目にも出場し、複数の金メダルに挑む。

 ◇パリ・パラリンピック第3日 競泳(2024年8月30日 ラデファンスアリーナ)

 競泳男子100メートル自由形(運動機能障害S4)で鈴木孝幸(37=ゴールドウイン)が銀メダルを獲得した。21年東京大会に続く2連覇は逃したものの、金メダルだった男子50メートル平泳ぎ(運動機能障害S3)に続き、今大会2個目のメダルを獲得。6大会連続出場のパラリンピックで通算12個目のメダルとなった。

 100メートル自由形は22年世界選手権(ポルトガル)が2位、23年世界選手権(英国)が3位。東京パラを制した種目で、世界の舞台では東京以降は勝てていなかった。今年、37歳にしてフォームを見直し、左右の長さが異なる腕で最も推進力を生む泳ぎ方に変更。若手に負けない練習量で磨き上げたが、頂点返り咲きはならなかった。

 29日の50メートル平泳ぎではスタートから先頭に立ち、08年北京大会以来16年ぶりの頂点。当時出した自己ベストも0秒45更新してみせた。「16年間の積み重ねがタイムに現れた。感無量」と話し、この日午前の100メートル自由形予選も全体2位で通過していた。今大会の個人種目は200メートル自由形と100メートル平泳ぎにもエントリー。自身初となる1大会複数の金メダル獲得に挑む。