石川遼、第1R終え23位 54ホールに短縮も逆転Vへ「こういうコンディションだからこそ、試されるところもある」/フジサンケイクラシック

AI要約

フジサンケイクラシック第2日では、2日連続の降雨により116人全員が第2ラウンドを完了できず、大会は54ホールに短縮されることが決定された。

雨に見舞われた富士桜CCで、石川遼は1オーバーの成績で首位と8打差から残り36ホールに挑むことになった。

石川遼は待機時間を利用してコース攻略のシミュレーションを行い、コースに精通した戦略で巻き返しを狙う構えだ。

石川遼、第1R終え23位 54ホールに短縮も逆転Vへ「こういうコンディションだからこそ、試されるところもある」/フジサンケイクラシック

フジサンケイクラシック第2日(30日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)前日サスペンデッドとなった第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われたが、2日連続の降雨によるコースコンディション不良のため、116人全員が第2Rを完了できなかった。大会は54ホールに短縮される。2009、10年大会覇者の石川遼(32)=CASIO=は第1Rの残り2ホールをプレーし、1オーバー、71の23位。7アンダーで首位の河本力(24)=大和証券=と8打差から残り36ホールに挑む。

山梨・富士河口湖町の富士桜CCは、断続的に強い雨に見舞われた。スタートを遅らせた第2ラウンド(R)は大半の選手が1ホールもプレーできないまま、前日29日に続くサスペンデッドに。石川は素直に受け入れた。

「こればっかりは仕方がない。こういうコンディションだからこそ、試されるところもある。リズムを取りにくいことを含めて、いい経験。あまり気にしていない」

小雨が降る中、第1Rは午前9時58分に再開された。2ホールを残していた石川は、17番(パー4)の第1打から出てパー。18番(パー4)はグリーン奥からの第3打を1メートルに寄せたものの、ボギー。1オーバーで同10時29分にホールアウトした。1時間16分後の同11時45分に、雨が強く降り続く中、第2Rを10番(パー4)からスタート。しかし第1打を放った後の同11時48分に降雨によるコンディション不良のため一時中断となり、クラブハウスに引き揚げた。そのまま午後1時43分にサスペンデッドとなった。

大会は当初の72ホールから54ホールへの短縮が決まった。この大会の競技短縮は、荒天のため36ホールで競技が成立した2011年大会(優勝は諸藤将次)以来、13年ぶり4度目となった。

石川は第1R終了時点で首位と8打差の23位から巻き返しを狙う。待機時間は、各ホールのピンポジションが記されたシートをもとに、攻略のシミュレーションを行ったという。

「全体的な攻め方、ピンポジが難しいホールとか、どういうふうに攻めるかを考えている。ラフに行ったらこうしよう、ライ(ボールがある場所の状態)が良かったら、ここを狙って悪かったら、ここに刻んで…」などと想定。09、10年に連覇し、13度目の出場。熟知するコースで反撃をもくろむ。

31日以降も悪天候の予報が出ており、36ホール決着となる可能性もある。「短い戦いになる。焦らずゴルフするしかない」。この大会の最大の逆転優勝は、1990年大会(静岡・川奈ホテルGC富士C)の尾崎将司で8打差から。そのときも54ホールだった。ツアー19勝を数える石川の最終Rでの最大の逆転Vは、10年「中日クラウンズ」の6打差から。3度目の大会Vを諦めず、闘い抜く。(石井文敏)