連日順延の男子ツアー もし18Hで終わったら…賞金はどうなる?

AI要約

「フジサンケイクラシック」は大雨の影響により順延と大幅な進行遅れが生じ、54ホールの短縮決定となった。

短縮競技では、賞金ランキングの加算が減額されるものの、全選手に賞金総額の一部が均等割りされる規定がある。

過去には36ホールや45ホールで競技成立となった例もあり、現在のJGTO規定では不成立の例はない。

連日順延の男子ツアー もし18Hで終わったら…賞金はどうなる?

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 2日目(30日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇雨(観衆257人)

大雨の影響で連日の順延となった「フジサンケイクラシック」は、大幅な進行の遅れにより54ホールの短縮が決まった。2日目を終えて、第2ラウンドを8組しかスタートできていない状況だ。週末も接近中の台風10号の影響で悪天候が予想されている。

54ホールの短縮は2021年「ミズノオープン」以来。36ホールの短縮となれば、2019年「ブリヂストンオープン」以来9度目で、本大会では諸藤将次が優勝した2011年に36ホール競技となっている。日本ゴルフツアー機構(JGTO)が定めるツアー規定では、36ホールを消化すれば競技成立となるが、1973年のツアー制度施行後で“不成立”の例はない。

短縮競技において、賞金ランキングの加算は54ホールが75%、36ホールが50%に減額される。36ホールを完遂できなかった場合、ランキングへの加算はないものの、アマチュアを除くエントリーした全選手(途中棄権を含む)に賞金総額の25%が均等割りされる。今週(総額1億1000万円/118人)なら一人あたり23万円余りが支払われる見込み。ただし、第2ラウンドを全員スタートした場合は50%からの均等割りとなる。

ちなみに、ツアー制度施行前では45ホールで競技成立となった例もある。1988年「ペプシ宇部トーナメント」(近藤守が優勝)で最終ラウンドが9ホールで行われ、優勝賞金は当初の1000万円から675万円が支払われた。現在の規定では9ホール単位での競技実施は認められていない。