石川遼、史上初〝富士桜3勝〟へ「難しくなった」12番攻略だ/フジサンケイクラシック

AI要約

男子ゴルフの「第52回フジサンケイクラシック」が山梨で開催される。石川遼は難コースに挑戦し、3度目の優勝を目指す。

石川はコースの難所を確認し、レリラックスした様子で挑戦に備える。

石川は世界挑戦への思いを抱きながら、自己研鑽を続ける。今季は好成績を収め、将来に期待が高まっている。

石川遼、史上初〝富士桜3勝〟へ「難しくなった」12番攻略だ/フジサンケイクラシック

男子ゴルフの「第52回フジサンケイクラシック」(サンケイスポーツなど主催)は29日から4日間、山梨・富士桜CC(7424ヤード、パー70)で行われる。2009、10年大会覇者でツアー通算19勝の石川遼(32)=CASIO=は27日、インの9ホールをプレーして調整。ツアー屈指の難コースを攻略し、史上初の〝富士桜3勝目〟を目指す。

姿を変えたモンスターコースを攻略し、新たな伝説を打ち立てる。大会2勝の石川遼は、リラックスした表情で会場入り。小雨が降る中、念入りにコースを確認した。

「また生まれ変わって、難しくなったなという感じがします」

真っ先に振り返ったのは、昨年大会平均ストローク4・4121で難度2位だった12番(480ヤード、パー4)だ。

右ドッグレッグで、第1打ではフェアウエー中央の一本松が行く手を阻む。大会は昨年からアウトとインが入れ替わり、2022年までは3番だったこの12番は今年、グリーンを改修。富士桜CCで唯一の2段グリーンとなり、左サイドの幅が狭まった。石川は「非常に難しい2打目と3打目が求められる。(手前の)低い段にピンが切られた場合、奥の段に乗せると2パットで決めるのは難しい」と警戒。この日はグリーン手前からのアプローチを重点的に確認。手前の低い段のピンを想定し、奥の段からバックスピンで戻して寄せる練習を繰り返した。

日本ツアーで通算19勝を挙げても、常に高みを目指し続ける。目標は世界再挑戦だ。13年から米ツアーに参戦。2位に2度入ったが優勝には届かず、17年秋に日本ツアーに復帰した。「(米国から帰って)7年くらいたつんですけど、自分の中では持って帰ってきた宿題をやっている感じ。やっぱりアメリカに挑戦したい思いがある。どんどん自分を磨いて、チャレンジしたい」。米ツアーで10勝目を挙げた同学年の松山英樹や、同ツアーに主戦場を移した久常涼の活躍に刺激を受けながら、心の中で海外への情熱を燃やし続けている。

プロ17年目の今季は、6月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品」で1年7カ月ぶりに優勝。過去10度出場して5度予選落ちで、「苦手」としていた茨城・宍戸ヒルズCCで行われた同月の「ツアー選手権」では2位に入った。「自分としては収穫が大きい1年」と胸を張る。