「7、8月調子の悪い年はない。根本的に何かがずれている」ソフトバンク近藤健介が語る苦しみと復調への覚悟

AI要約

ソフトバンクの近藤健介外野手は、唯一の3割キープも打撃が下降線。過去5年は夏に3割超えの成績を残してきたが、今年はスランプに苦しんでいる。

開幕から5番打者として勝負強さを見せてきた近藤は、クリーンアップの役割を果たすため、復活がチームの最重要課題となっている。

打線の中心として欠かせない近藤が、打率の低下という異変に直面し、チームの勝利に影響を及ぼしている。

「7、8月調子の悪い年はない。根本的に何かがずれている」ソフトバンク近藤健介が語る苦しみと復調への覚悟

 ソフトバンクの近藤健介外野手(31)が、苦しんでいる。リーグで唯一、打率3割をキープするが、打撃は下降線をたどっている。自ら口にしたのはこれまでとは違う異変だった。

 「普段あまり7、8月、調子の悪い年はないんで。根本的に何かがずれている」。近藤の言葉どおり、まさに「夏男」らしい打撃を見せてきた。2019年から23年までの過去5年の月間成績では、7、8月は19年8月(2割8分6厘)を除き、すべて打率3割を超える成績を残してきた。

 しかし今季は7月が打率2割ジャストと大ブレーキ。8月は月間2度の1試合2本塁打などの活躍もあったが、ここまで打率2割5分3厘。6月末には3割5分5厘あったシーズン打率が、現在は3割9厘まで下降してしまった。約2カ月にわたるスランプに「いい時も、悪い時もありますけど、その中で悪い時期が長いなっていう感じ。打てないのは不思議ではない」と打撃感覚のずれの深刻さを語る。

 今季は開幕から5番打者に君臨し、何度も勝負強さを見せてきた。「やっぱりクリーンアップが打たないと点も入らないと思うので。そこはしっかり仕事ができたらなと思います」。7、8月は近藤の打撃と連動するように24勝20敗と足踏みが続く。打線の中心に近藤は欠かせない。リーグ優勝、日本一の道筋をはっきりさせるためにも近藤の復活がチームの〝最重要課題〟だ。(鬼塚淳乃介)

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