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ドジャース・大谷翔平投手が熱狂的なボブルヘッドナイトで素晴らしい活躍を見せ、先頭打者本塁打や複数の安打と盗塁を記録。球場は大フィーバーとなり、愛犬デコピンとのコンビネーションも注目を集めた。
大谷の活躍に加えて愛犬デコピンが始球式に登場し、大歓声を浴びる。大谷は歴史的な記録「42本塁打-42盗塁」を達成し、ファンを魅了した。
ロバーツ監督もデコピンと大谷の活躍を賞賛し、チームの勝利につながったことを強調。試合後、コンビの活躍が話題となった。
<2024年8月28日(日本時間29日)ロサンゼルス・ドジャース対ボルチモア・オリオールズ@ドジャー・スタジアム>
「ショウヘイ&デコピン」コンビがドジャー・スタジアムを席巻する1日となった。
ドジャース・大谷翔平投手(30)が、「1番・DH」でスタメン出場を果たし、先頭打者本塁打を含む4打数2安打1打点2盗塁1本塁打。これで「42本塁打-42盗塁」とした。
この日は大谷と愛犬デコピンのボブルヘッド人形が先着4万人に配布される日で、午前中から球場周辺には長蛇の列ができてロバーツ監督もなかなか球場に入ることができず「何が起こったんだ⁈」とびっくりするほどの大フィーバーぶり。
球場側は開門時間を40分早めるなど対応に追われた。
そして始球式にデコピンが登場。大谷がマウンドにデコピンを連れていき、自身は捕手の位置へ。するとデコピンは置いてあったボールをくわえ、“ストレート”に捕手大谷までボールを運びハイタッチ。
大役を果たしたデコピンと大谷に対し大歓声が沸き上がり、場内のボルテージは最高潮に達した。
どちらかと言えばデコピンに主役の座を奪われた感じだったが、本家「SHOWTIME」はいきなり第1打席にやってきた。
2021年のサイ・ヤング賞右腕バーンズの140キロ外角寄りのスライダーに体勢を崩されながら、最後は右手一本で右翼席まで運んでみせた。
今季4本目(通算10本目)となる先制の先頭打者本塁打は、打球速度164.5キロ、飛距離120メートルだった。
本塁打の後の見せ場とくれば、やはり盗塁だ。1-3と逆転された3回1死一塁で迎えた第2打席。
143キロのチェンジアップにうまく対応する右前打は、2試合連続今季43回目の複数安打となり好機を広げると、ベッツの適時打を呼び込む。
続くラックスの2球目に二塁走者大谷が一塁走者ベッツとWスチールを決めた。この今季41個目の盗塁が引き金となり、4番T・ヘルナンデスに28号3ランが飛び出し一気に試合をひっくり返した。
「SHOWTIME」はまだ終わらない。1点差に詰め寄られた5回無死一塁。相手一塁手オハーンが取り損なうほどの打球速度173キロの痛烈なライナーを放ったが、二塁封殺となり走者入れ替わりで大谷が一塁に残った。
ベッツの初球に42個目となる二盗に成功すると相手のミスもあり一気に三塁へ。その後、相手のエラーでホームを踏んだ。
7回の4打席目は、過去3打数無安打2三振と相性が悪いソトと対戦し、154キロのシンカーを見逃して三振に倒れた。
この日は4打数2安打1打点2盗塁1本塁打。これで「42本塁打-42盗塁」とし、1998年のアレックス・ロドリゲス(当時マリナーズ)以来、史上2人目の「42-42」を達成した。前人未到の「50-50」も現実味を帯びてきた。
試合前大谷は、もう一つの仕事でも上々の回復ぶりを披露していた。
平地で捕手を座らせ、直球と変化球を織り交ぜて投球した。術後初めてと思われるスプリットも多投し、鋭く落ちる変化に笑顔をみせる場面もあった。
その後、24日以来2度目のブルペン入り。前回同様、マウンドから捕手を立たせたまま直球のみ10球をほぼ全力で投げ込んだ。
チームは6人の継投で2点のリードを守り切り、前日の雪辱を果たした。ダイヤモンドバックスも勝ったため、ゲーム差は3のまま。
試合後、デコピンの始球式と翔平のパフォーマンスとどちらが印象的だったか、と問われたロバーツ監督は「デコイ(デコピン)だ!(笑)デコイが始球式に絡むと聞いていたがあの犬はあそこまで訓練されていたのかと感心した。でも翔平の犬なら、何も驚くことはないんじゃないかな(笑)翔平はかなり印象的だった。彼のボブルヘッドナイトでホームランを打ち、2盗塁を決めて、彼は注目を浴びれば浴びるほどその場を盛り上げる」と勝利につながったこともあり、コンビの活躍に目尻を下げていた。
テレ東リアライブ 編集部