日本ハム・松本剛 「CSに必ず行く」大勝負で力を出し切るチームリーダー/このままでは終われない

AI要約

松本剛は契約更改後に秋の戦いを待ち望み、個人とチームの成績向上を目指していた。

前半戦は苦しんでいた松本剛だが、後半戦の巻き返しを果たし、チームも好調なスタートを切った。

主役としてのプレッシャーを感じながら、CSへの道を目指す13年目の秋、大勝負に臨む準備を整えている。

日本ハム・松本剛 「CSに必ず行く」大勝負で力を出し切るチームリーダー/このままでは終われない

 こんな戦いの日々を待っていた。松本剛は昨年の契約更改後の記者会見で言っていた。「やっぱり9月にワクワクするような、この試合は絶対に落とせないぞというような試合を僕自身は経験できていないので、それをしたい」。レギュラーとして試合に出ていた2017年はチーム5位、そして22、23年は同6位。しびれる秋の戦いを欲していた。

 今季は序盤からチームは上位争いを繰り広げてきた。6月から7月にかけては負けが込んで一時は5位まで落ちたが、盛り返して3位でオールスターブレークに突入した。ただ、松本剛自身は苦しい前半戦だった。打率は.226と状態が上がりきらず、6月下旬には胃腸炎で戦線離脱も経験。個人としては後半戦の巻き返しを期していた。

 このままでは終われない。後半戦初戦の7月26日の西武戦(エスコンF)は「今日から開幕だ、ぐらいの気持ちで臨んでいた」。第2打席で21打席ぶりの安打となる二塁打を放つと久しぶりの1試合2安打。その試合から8月12日の西武戦(エスコンF)まで自己最長の15試合連続安打をマークし、チームも今季初の6連勝を含む10勝3敗2分けと自身と同様に“開幕ダッシュ”に成功した。

 ついに現実となる。1つの勝利、1つの負けが重みが増す、しびれる戦いの日々。最下位だった昨季までの2年間は「うらやましかった」と他チームが味わう一喜一憂を見守るだけだったシーズン佳境。自分たちが“主役”として戦うときが来た。「CSに必ず行く」。プロ13年目の秋。待ちに待った大勝負で、力を出し切る準備はできている。

写真=BBM