【札幌2歳S】レース相性抜群の須貝厩舎、マジックサンズに期待 単勝回収率251%データも後押し

AI要約

過去10年の札幌2歳Sのデータを元に、レースの好走馬や前走の競馬場、血統評価を組み合わせて分析を行う。

上位人気馬の前走場所が好走データに該当しない中、注目すべき馬が須貝厩舎のマジックサンズである。

マジックサンズの前走1800m新馬戦の内容も触れ、大型馬ならではの上積みが期待される。

【札幌2歳S】レース相性抜群の須貝厩舎、マジックサンズに期待 単勝回収率251%データも後押し

今回は8月31日(土)札幌競馬場で行われる札幌2歳Sについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。

・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」

・目には見えない上積みを探る「前走の内容」

・適性と素質を知るための「血統評価」

特別登録のあった15頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。

札幌2歳Sは過去10年、全て札幌競馬場で開催されている。勝ち馬が出ている前走の競馬場を確認すると、同じ札幌競馬場が【3-6-6-53】で単勝回収率30%、複勝回収率69%で、勝率、複勝率、回収率の全てで思ったほど高い数字が出ていない。

他の競馬場を確認すると函館競馬場が【4-2-2-19】で単勝回収率251%、複勝回収率81%と優秀な数字。新潟競馬場が【1-0-0-6】で単勝回収率42%。東京競馬場が【2-1-0-3】で単勝回収率220%、複勝回収率143%。今回上位人気が予想されるアスクシュタイン、キングスコール、ファイアンクランツ、マテンロウサンはいずれも前走場所が札幌競馬場で好走データには該当しない。

上位人気が予想される馬で唯一該当する馬がマジックサンズ。マジックサンズは須貝厩舎ということも加点要素だ。須貝厩舎は過去10年で札幌2歳Sを2勝している実績があり、厩舎の順調な期待馬は札幌2歳Sを使う傾向がある。直近では20年のソダシが代表例で札幌2歳Sを勝利した後GⅠ馬にまで成長した。今年はマジックサンズに期待がかかる。

【前走函館競馬場、東京競馬場を走った出走予定馬】

・ショウナンマクベス

・マジックサンズ

・モンドデラモーレ

・レーヴドロペラ

マジックサンズの前走は1800mの新馬戦で、結果は1着。1000m通過が1分5秒4と超スローペースだったこともあり、勝ち時計は1分54秒0と平凡。ただ内容には見どころが多かった。

まずスタートでは出負けしたことに加えて、両側の馬と接触があって1コーナーまでにかなり体力を使ってしまった。小回りの函館競馬場をマクる競馬で、4コーナーで先頭に並びかけると、そのまま追い出して最後は流してゴールという内容だった。

競馬自体はかなり大味で馬の能力だけで勝ってしまったような形だが、馬体重502kgもある大型馬のデビュー2戦目だけに上積みが見込める。加えてマジックサンズの新馬戦メンバーでは、既に本馬含めて3頭が勝ち上がり。レースレベルも水準以上だ。