レスリング普及へメダリスト6人動いた! 無報酬握手会に500人 樋口「トップ選手の責任」

AI要約

パリ五輪で11個のメダルを獲得したレスリング日本代表が、全日本学生選手権で握手&写真撮影会を開催。ファン500人が集まり大盛況だった。

レスリングの競技人口が限られている現状に危機感を覚え、選手自ら広報・普及活動に取り組む姿勢を示す。2連覇を目指す選手も登場。

男子フリー65キロ級金メダリストの清岡幸大郎が2連覇を目指し、今後も競技の盛り上げに貢献する意向を表明。新旧五輪王者による代表争いも注目される。

レスリング普及へメダリスト6人動いた! 無報酬握手会に500人 樋口「トップ選手の責任」

 パリ五輪で過去最多の8個の金を含む11個のメダルを獲得したレスリング日本代表の樋口黎(ミキハウス)らメダリスト6人が25日、全日本学生選手権が行われた東京・駒沢屋内球技場で握手&写真撮影会を開いた。イベントは代表最年長29歳の高谷大地(自衛隊)が発起人となり、都合のついた6人が無報酬で参加。約500人のファンが押し寄せる大盛況に、樋口は「多くの方に(五輪を)見ていただいたと感じた。今後の普及、広報をしていくのもトップ選手の責任」と話した。

 パリでは日本選手団をけん引したレスリングだが、国内大会は空席が目立ち、競技人口も1万人程度と裾野は広がっていない。こうした現状にもかかわらず、“売り出し時”の今もアクションを起こさない日本協会にしびれを切らし、選手自ら行動に出たという。高谷は「4年に1度だけの競技だと後進も育たない」と話し、今後も広報・普及活動を仕掛けていく考えを示した。

 ≪男子フリー65キロ級金/清岡「2連覇狙う」≫男子フリースタイル65キロ級金メダルの清岡幸大郎(三恵海運)が、早くも28年ロサンゼルス五輪で2連覇を目指すことを宣言した。他の選手が4年後を目指すかどうかを明言しない中、清岡は「2連覇を狙っていく」と話し、今秋にはドイツ1部リーグに参加する計画も明かした。同級では21年東京五輪王者の乙黒拓斗(自衛隊)も現役を続けており、4年後に向けて新旧五輪王者によるし烈な代表争いが繰り広げられそうだ。