角田裕毅、F1オランダGP予選はQ2敗退「純粋に、僕らのマシンのペースが足りなかった」

AI要約

角田裕毅は、オランダGP予選でのパフォーマンスに満足しておらず、ペースが足りなかったと感じている。

FP2で好タイムを記録したにも関わらず、予選では苦戦し、13番手で終えた角田は、マシンのペースが不足していたと語った。

ザントフールト・サーキットのコースレイアウトによりオーバーテイクが難しい状況下で、角田は戦略の重要性を強調している。

角田裕毅、F1オランダGP予選はQ2敗退「純粋に、僕らのマシンのペースが足りなかった」

 F1オランダGPの予選を13番手で終えた角田裕毅(RB)は、7番手タイムを記録したフリー走行2回目と比べて、ペースが足りなかったと語った。

 角田は、予選前唯一のドライコンディションとなった金曜日のFP2で7番手と好タイムをマーク。予選、決勝に向けて大いに期待が高まった。

 その角田は予選Q1を12番手で通過したが、チームメイトのダニエル・リカルドは16番手でQ1敗退。続くQ2で角田は、1分10秒955と首位ランド・ノリス(マクラーレン)から0.459秒差というまずまずのタイムを記録したものの、このQ2は大接戦。13番手でQ2敗退となった。

 予選後に角田は記者団の取材に応じ、FP2と比べてペースが足りなかったと語った。

「理由はとにかく、FP2に比べてペースがかなり足りなかったんです」

 そう角田は語った。

「Q2には楽に進めると思っていたんですが、そのQ1でもかなり苦戦してしまいました。何が原因かは分かりません。路面が(雨が降ったことで)リセットされたことがかなり影響したのか……分からないんですが、FP2と比べると状況が少し違っていました」

「FP2はかなり良かったので、路面の状態が関係しているのか、それともFP2での燃料搭載量が少なかったのか、分からないです。僕らがペースを落としてしまっただけ。ライバルチームが僕らに比べてステップアップしたということです」

「僕らは間違いなく、それを修正し、答えを出さなければいけません」

 角田曰く、予選で走り出した時のマシンバランス自体も、FP2とは異なっていたという。

「予選で走り始めた時のバランス自体が、FP2などに比べて少し違っていたんです。ですから、セッションに適応させるために、予選を通じてかなり調整する必要がありました」

「でもQ2最後の走行では、マシンはかなり良いフィーリングでした。だから純粋に、マシンのペースが不足していたんだと思います」

 オランダGPの舞台であるザントフールト・サーキットは、狭くツイスティなコースレイアウトであるため、オーバーテイクは簡単ではない。角田は決勝でポジションを上げていくためには、戦略が重要になると考えている。

「ここ数日、天候はかなり不安定みたいです。去年はレースの途中で突然雨が降ったりしました。何が起きてもおかしくありません」

「ベストを尽くしますが、オーバーテイクは確かに難しいでしょう。それと同時に、タイヤのデグラデーション(性能劣化)も大きくなると思います。ですから、戦略が鍵になることは間違いありません」