巨人・岡本和、意地の決勝3ラン 好機で凡退の後、名誉挽回の一発 「最後は自分が」
AI要約
岡本和の3ランホームランで巨人が広島を4-1で破る。重要な首位攻防戦での勝利で、前夜の敗戦の雰囲気を払拭した岡本和。
岡本和は得点圏で前回の打席が凡退し、怒りを抱えて臨んだ。迷いなく3ランホームランを放ち、チームの思いに応えた。
岡本和は2試合連続のアーチで7年連続20本塁打に到達し、逆転優勝へ向けてさらなる活躍を誓った。
巨人4－1広島（21日、東京D）
意地が詰まった打球は、東京ドームの天井付近まで高々と上がって左翼席へ消えた。1－1の八回無死二、三塁、巨人の岡本和が決勝3ランで接戦にケリをつけた。「本当に大事な3連戦」と位置づけた広島との首位攻防戦。自身の一発で、大敗した前夜からの重たい空気を振り払った。
得点圏で回ってきた四、六回の打席はいずれも凡退だった。七回の守備に就く主砲の表情には、自身への怒りがにじんでいた。だからこそ八回は、「それまで打てていなかったし、助けてもらっていたので最後は自分が」と決めていた。
2番手でマウンドに上がったハーンとは前夜も対戦済み。「昨日のイメージもあった」と、迷いなく初球の153キロ直球を振り抜いた。先制された直後の七回は、19歳の浅野がボール球に食らいついて同点適時打。先発グリフィンも闘志むき出しで腕を振った。この一戦へかけるチームの思いに、主砲が応えた。
2試合連続のアーチで、阿部監督に並ぶ7年連続の20本塁打に到達した。逆転優勝へ、頼みの4番は「レギュラーで出る以上は本塁打を求められる。続けていけたらいいと思う」と静かに誓った。（川峯千尋）
