“ラッキーガール”佐久間朱莉 初メジャーで師匠ジャンボ尾崎へ「いい報告を」

AI要約

初のメジャー出場を果たした佐久間朱莉がセントアンドリュースでの全英女子を振り返り、興奮や緊張を語る。

佐久間朱莉が18ホールを初めて回り、難関の17番や感動的な18番に感慨深さを示す。

準備を急いで行ったため、師匠である尾崎将司との連絡が十分でなかったが、吉報を待つ姿勢を見せる。

“ラッキーガール”佐久間朱莉 初メジャーで師匠ジャンボ尾崎へ「いい報告を」

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(20日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)

11年ぶりという“聖地”セントアンドリュース オールドコースでの全英女子開催に、初のメジャー出場が重なった。佐久間朱莉は「きょうも結構皆さんに『ラッキーガール』って言われて。自分でもホントにそうだなって思いました」と笑う。

男子メジャーはテレビでよく見ていたから、その場に来られた興奮は相当なもの。この日初めて18ホールを回り、「全英オープン」屈指の難関ホールとして知られる17番、何度も感動的なシーンの舞台となった18番などはティイングエリアに立っただけで「『あっ、ここか!』って。迷わず動画を撮っちゃいました」。初々しさを全開にした。

17番ではグリーン右サイド、救済のないコンクリートの上からのチッピングにもトライした。「なんで(男子プロは)みんな、あんなにうまく打てるんだろう…。下が硬いので(フェースを)開くのが難しかったです」。コンタクトに集中し、土手でクッションを利かせようとしても寄せるのは至難の業。練習段階から、日本で味わえない経験を重ねている。

世界ランキング上位の資格が繰り下がって出場権を得たの前週、国内ツアー「CAT Ladies」を最終日まで戦い、その日のうちに渡英便に飛び乗った。

準備があわただしかったこともあり、師匠のジャンボこと尾崎将司には「行ってきます」というメッセージを送るのが精いっぱいだった。尾崎はセントアンドリュースでの全英に1978、90、95年と3度出場しているが、やり取りする時間はなかったという。

「『ズタボロにやられてくるんだろうな』って思っているんじゃないかな」と笑わせた後に「でも、帰っていい報告ができるように」。いつも厳しい師匠も吉報を待っているはずだ。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)