21歳・川崎春花、今季3勝目は完全V「目の前の一打に集中」 26歳の相棒・ハウスキャディーも舌を巻く圧巻プレー/国内女子ゴルフ

AI要約

川崎春花がCATレディース最終日で優勝し、通算5勝目を挙げた。

川崎は4バーディー、2ボギーの70で通算13アンダーで首位を守り切った。

川崎は今季3勝目を挙げ、次はAIG全英女子オープンへの出場を前に弾みをつけた。

21歳・川崎春花、今季3勝目は完全V「目の前の一打に集中」 26歳の相棒・ハウスキャディーも舌を巻く圧巻プレー/国内女子ゴルフ

CATレディース最終日(18日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)川崎春花(21)=村田製作所=が4バーディー、2ボギーの70で回って通算13アンダーとし、初日からの首位を守る完全優勝。今季3勝目となる通算5勝目を挙げた。22日開幕のメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」(セントアンドルーズ・オールドコース)出場を前に、弾みをつけた。3打差の2位に67と伸ばした渡辺彩香(30)=大東建託=が入った。

18番(パー5)も第3打を50センチに寄せ、バーディー締め。ウイニングパットを沈めた川崎は右手を突き上げ、終始クールだった表情を崩した。

「うれしいです。目の前の一打に集中することが優勝につながった」

3打あったリードを4番終了時点で2打に詰められるなどしたが、9番(パー5)で残り93ヤードの第3打をスピンを効かせて1メートルにつけるなど4バーディー。ボギーは2つに抑え、初日からの単独首位を守り切った。

普段はプロキャディーをつけるが、「今週は1人で考えながらやってみよう」とハウスキャディーを起用。支えた大窪ネネさん(26)は「8割は自分でやっていた。メンタルが強い」と明かした。会場で見守った母・雅子さんは「自分で考えられるようになりました」と目を細めた。

今季ドライビングディスタンスは32位(243・58ヤード)、平均パット数は63位(29・8045)など、飛び抜けた数字はないのに、今季3勝目。柔らかな口調とは裏腹の勝負強さを持ち、21歳にして通算5勝目だ。

今大会初日の競技後、22日開幕の「AIG全英女子オープン」に繰り上がりで出場できることが判明。ウォルトンヒースGCでの昨年も出場して予選は通ったが、第3日に83をたたき、73位。今年の会場は〝ゴルフの聖地〟セントアンドルーズ・オールドコースだ。

「風が強い、寒い、いろいろ聞いたので覚悟して。どんな環境でも一生懸命プレーしたい」

大急ぎで準備をし、京都の自宅からパスポートなどを持ってきてくれた父・太郎さんとこの日夕方に静岡・三島市で合流し、夜に羽田空港から渡英。最高の形で勢いをつけて英国に乗り込み、昨年の雪辱を目指す。(石井文敏)