川崎春花が自身初の完全優勝で今季3勝目 03年度生まれダイヤモンド世代では一番乗りの5勝目

AI要約

21歳の川崎春花がCATレディースで初の完全優勝を果たし、今季3勝目、通算5勝目を挙げた。

川崎はダイヤモンド世代と称される03年生まれの若手ゴルファーの中で一番乗りで通算5勝目に到達した。

川崎はプロキャディーではなくハウスキャディーを起用し、総合力を高める取り組みを行い、AIG全英女子オープンに出場することが決まった。

<国内女子ゴルフツアー:CATレディース>◇最終日◇18日◇神奈川・大箱根CC(6652ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 川崎春花(21=村田製作所)が、自身初の完全優勝で今季3勝目、通算5勝目を挙げた。さらに「ダイヤモンド世代」とも称される、桜井心那や神谷そら、尾関彩美悠らもいる03年度生まれの同世代では一番乗りで、通算5勝目に到達した。

 第1ラウンドは台風7号の影響で強い雨風の中、雷雲接近で2時間余りの中断がありながら、2位に1打差をつけて単独首位に立った。第2ラウンドは一転して快晴の中、伸ばし合いの展開でベストスコア65をマークし、2位との差を3打に広げた。さまざまな展開で強さを発揮し、最後は2位に3打差をつけた。

 普段はプロキャディーと回る川崎が、今大会はハウスキャディーの起用を決めて臨んだ。7位だった4月のパナソニック・レディース以来、今季2度目。第2ラウンド終了後に「今週は1人で考えながら、やろうと思って。シーズン前から、全部(プロキャディーに)頼むのではなくて、何試合かはそうしようと思っていた」と語っていた。プロキャディーに頼り切りではなく、自ら考え、トラブルにも対応できるよう、技術面だけではなく、プロゴルファーとしての総合力を高めることが目的。だからこそ、2番のバーディーパット前のアクシデントも自ら対応し、同伴競技者にルール上の確認も求めた。

 成長著しい中で、第1ラウンド終了後には、聖地セントアンドルーズ・オールドコースで行われる今季のメジャー最終戦、AIG全英女子オープン(22日開幕)の出場権を得た。欠場者が相次ぎ、繰り上げで出場権が回ってきた。第2ラウンド終了後には「1回は行ってみたかったところ。すごいラッキー。心の準備はしていたけど、いざ決まったらワクワクした」と大喜びした。メジャー挑戦は昨年の全米女子オープンと全英女子オープンに続き3度目。勢いに乗ったまま、笑顔のまま、この日のうちに日本を出発する予定だ。