【千葉魂】同期の活躍刺激に 高部、月間MVP(第433回)

AI要約

高部瑛斗外野手が7月度大樹生命月間MVP賞を受賞したことを喜び、その活躍について語る。

同期入団の仲間たちの活躍に刺激を受けながら、高部は日々をフラットな気持ちで過ごし、チームの勝利に貢献している。

プロ野球界の同期入団選手たちとのつながりや切磋琢磨の中で、高部は自らを高め続ける姿勢を見せている。

【千葉魂】同期の活躍刺激に 高部、月間MVP(第433回)

 記者会見で晴れやかな表情を見せた。高部瑛斗外野手が7月21試合に出場し、打率4割5厘、30安打、1本塁打、11打点を記録し7月度大樹生命月間MVP賞を受賞した。

 高部は会見で「いいイメージを持って一日を始めることができて、浮き沈みなく、いい時も悪い時もフラットな気持ちで毎日を過ごせたことが結果につながったかなと思っています。これからも一日一日、自分のできることを考えて強い気持ちで打席に入ってチームの勝利に貢献していきたい」と躍動した7月を静かに振り返った。

 同期入団の活躍を刺激に変えている。2019年ドラフトは1位入団が佐々木朗希投手。そして2位が佐藤都志也捕手。3位が高部で4位が横山陸人投手。佐々木朗希は22年に完全試合を達成するなど今や日本球界を代表する選手の一人として注目を集める存在だ。横山も昨年からセットアッパーに定着すると、マリーンズの勝利の方程式として奮闘している。そして今年、大ブレイク中なのがなんといっても佐藤都志也。オールスターに監督推薦で初出場すると、球団では35年ぶりのMVPになるなど攻守にわたってチームを引っ張る活躍を見せている。

 「佐々木朗希も佐藤都志也も活躍してチームの中心になっている。他のみんなも頑張っている。もちろん毎日、彼らから刺激をもらっているし、負けないようにと思ってやっている。一緒に切磋琢磨してやっていきたい」と口にした。

 特に佐藤は同じ大卒野手で左打者。高部は1年目、5試合の出場に対して佐藤は60試合。初安打、初打点がサヨナラ打となるなど活躍した。同期の仲間の華やかな活躍を大きな刺激に変えている。

 「(佐藤)都志也は1年目から結構、試合に出ていた。そんなギラギラと意識していたわけではなかったけど、もちろん気になる存在だった。今年は都志也が引っ張ってくれているシーズン。ボクもそれに負けじとついていくだけ」と高部。

 サラリーマン社会で同期のつながりが強いように、プロ野球でも同期入団は特別な絆で結ばれている。19年ドラフトは育成を合わせて7人の選手がマリーンズのユニホームに袖を通し、すでに他球団に移籍した選手もいるが、今もお互いがそれぞれの活躍を意識し合いながら必死に生き、自分を高め続ける毎日を送っている。高部も彼らに負けじとグラウンドを駆け巡る。切磋琢磨(せっさたくま)し合う中で背番号「38」はさらなる高みを目指していく。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)