甲子園とは無縁だった天才(5)異次元のスター性だったが…まさかの登板回避が”物議”

AI要約

佐々木朗希は甲子園出場を逃しながらも、高卒でプロ入りを果たした投手。

佐々木は大船渡高でエースとして活躍し、160キロの速球を投げて注目を集めた。

千葉ロッテマリーンズに入団後、完全試合やWBCでの活躍で球界を代表する投手として成功を収めている。

甲子園とは無縁だった天才(5)異次元のスター性だったが…まさかの登板回避が”物議”

 8月7日に開幕を迎えた第106回全国高等学校野球選手権大会。毎年、甲子園から多くのスター選手が誕生する一方で、甲子園には一度も出場できずにプロ野球で活躍する選手もいる。今回は甲子園とは無縁ながらも、ドラフト上位で高卒プロ入りを果たした現役選手を紹介する。

投打:右投右打

身長/体重:192㎝/92㎏

生年月日:2001年11月3日

経歴:大船渡高

ドラフト:2019年ドラフト1位

 今や日本球界のエースとして君臨する佐々木朗希。“令和の怪物”と呼ばれた佐々木は高校最後の夏、波紋を呼ぶ結末で甲子園出場を逃した。

 中学時代から大きな注目を集めていた佐々木は、地元の大船渡高に進学。2年時には157キロを計測する剛速球を武器に、エース格へと成長していった。

 そして迎えた3年夏、県大会で高校生投手史上最速タイとなる160キロを計測するなど圧巻のピッチングを見せ、チームを決勝進出に導いた。

 しかし、準決勝までの4試合で435球を投げていたこともあり、故障予防という監督の判断で決勝戦には登板せず。チームは破れて甲子園出場を逃し、この判断が賛否両論を巻き起こした。

 それでもドラフトでは目玉として注目され、4球団競合の末に千葉ロッテマリーンズに入団。年々ステップアップを見せ、2022年には完全試合の偉業達成。WBCでは侍ジャパンの一員として世界一に貢献するなど、球界を代表する投手として名を馳せている。