松山英樹、年間王者となればボーナス約37億円を手にするチャンス/米男子ゴルフ

AI要約

松山英樹がフェデックス・セントジュード選手権で2勝目を挙げ、プレーオフシリーズの優勝を果たした。

松山は逆転を許し、苦しい展開だったが17番からの連続バーディーで逆転勝利。

年間ポイントレースで3位に浮上し、ツアー選手権で優勝すれば2500万ドルのボーナス獲得も目指す。

松山英樹、年間王者となればボーナス約37億円を手にするチャンス/米男子ゴルフ

プレーオフ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権最終日(18日、テネシー州メンフィスのTPCサウスウインド=7243ヤード、パー70)2位に5打差の単独首位で出たパリ五輪銅メダルの松山英樹(32)=LEXUS=が4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算17アンダーでツアー通算10勝目を挙げた。今季2勝目で、プレーオフシリーズの優勝は日本勢初。賞金360万ドル(約5億3280万円)を獲得した。年間ポイントランキングは8位から3位に上昇。残り2戦で決まる年間王者となれば、ビッグボーナス2500万ドル(約37億円)を手にする。

誰も予想できない展開だった。松山は5打のリードを一度は逆転されながら、17番からの連続バーディーで劇的V。初めてプレーオフシリーズを制し、大台の米ツアー通算10勝に到達した。

「やっぱり10勝目ということと、プレーオフで勝つことができたことが本当にうれしい」

2週前のパリ五輪で銅メダルを獲得してから初の実戦。11番までに2つスコアを伸ばしたが、後半に悪夢が待っていた。12番(パー4)で3パットのボギーをたたくと、14番(パー3)は第1打を池に入れてボギー。15番(パー4)は3打目のアプローチミスでダブルボギーをたたいた。4ホールで4打後退し、首位から陥落。「まだ残り3ホールあるので切り替えようと思った」。ここで底力を見せるのが松山だ。

3人が首位で並んだ17番(パー4)。「無心で打ったら入った」と8メートルのバーディーパットをねじ込み、右拳でガッツポーズ。再び単独トップに躍り出た。最難関の最終18番(パー4)では持ち味のアイアンショットでピン2メートルにつけてバーディーフィニッシュ。苦しみながら手にした栄冠に笑みが弾けた。

優勝賞金360万ドル(約5億3280万円)を獲得し、今季獲得賞金は1123万7611ドル(約16億6300万円)となった。2016-17年シーズンの838万569ドル(約12億4000万円)を大幅に更新する自己最高額。賞金もプロの実力を示す指標といえる中、松山は30歳を過ぎてなお進化を続ける。

年間ポイントレースで3位に上昇。プレーオフは残り2戦で、最終戦「ツアー選手権」(29日開幕)を制すれば自身初の年間王者に輝く。ボーナスは超高額の2500万ドル(約37億円)で、年間獲得賞金は50億円を超える計算だ。