松山英樹、米ツアー通算10勝目の快挙達成!パリ五輪銅から好調のままプレーオフシリーズ日本勢初制覇【米男子ゴルフ】

AI要約

米男子ゴルフ プレーオフシリーズ第1戦 フェデックス・セントジュード選手権最終日で松山英樹が快挙を達成。松山は日本勢として初のプレーオフシリーズ優勝し、優勝賞金360万ドルを獲得。

試合では冷静なプレーを見せ、バーディを連発。最終的に16アンダーで単独トップに立ち、優勝を飾った。

プレーオフシリーズは2007年から始まり、優勝者は4倍のポイントを獲得する。松山は今回の優勝で年間王者を目指す。

松山英樹、米ツアー通算10勝目の快挙達成!パリ五輪銅から好調のままプレーオフシリーズ日本勢初制覇【米男子ゴルフ】

◆米男子ゴルフ プレーオフシリーズ第1戦 フェデックス・セントジュード選手権最終日(日本時間19日、アメリカ・テネシー州TPCサウスウインド 7423ヤード、パー70)

プレーオフシリーズ第1戦の最終日、17アンダー、首位でスタートした松山英樹(32、LEXUS)は、米ツアー今季2勝目、通算では10勝目となる快挙を成し遂げた。プレーオフシリーズを日本勢として初制覇し、優勝賞金360万ドル(約5億3280万円)を手に入れた。

銅メダルに輝いたパリ五輪から好調をキープしている松山は前半、一打一打に集中する丁寧なゴルフを展開する。バーディこそ奪えないものの、6番までパーをセーブ。7番のパー4でもフェアウェイをキープし、2打目でグリーンを捉えるが、傾斜で転がり落ちる。硬いグリーンに苦戦するが、3打目をピンそばに寄せパーをキープした。

8番のパー3では、ティーショットをグリーン手前に乗せると、10m以上ある超ロングパットを沈め、この日初めてのバーディを奪う。ギャラリーは大いに沸いたが、松山は冷静そのもの。スコアを一つ上げて18アンダー、2位に5打差をつけてサンデーバックナインに入った。

後半11番のパー3、松山は9番アイアンでグリーン捉えると、約6mのバーディパットを決めスコアを一つ上げて19アンダーに。しかし続くパー4の12番、2打目をグリーン手前に乗せるが、3打目のパットは微妙な距離を残し、首をかしげる松山。パーパットはカップに嫌われ、このホールボギーとし18アンダーに戻す。

さらに14番のパー3、松山はティーショットを池に入れてしまう。それでも3打目をピンそばに寄せるナイスショットを見せ、このホールをボギーに抑える。続くパー4の15番、ティーショットをラフに入れると、残り117ヤードの第2打はグリーンをオーバー。3打目のアプローチもグリーンに乗らず、このホール、ダブルボギーでスコアを2つ落とし、V.ホブラン(26、ノルウェー)に抜かれ、2位タイに陥落。ここに来て追う立場となる。

16番のパー5をパーで終えた松山。この時点で、前を行くホブランがボギーを叩き、15アンダーでホブラン、松山、そして既にホールアウトしたX.シャフリー(30、米国)の3人が首位で並ぶ。

ここで松山が意地を見せる。17番のパー4、左ラフからの第2打をグリーン奥に乗せると、超ロングパットをねじ込みバーディを奪う。スコアを一つ上げ16アンダーで再び単独トップに立ち、見事プレーオフシリーズを初制覇した。

年間王者を決めるプレーオフシリーズは2007年から始まった。今大会の優勝者は4倍のポイント(2000ポイント)を獲得し、ポイントランキング上位50人が第2戦のBMW選手権へ出場できる。第2戦終了時の上位30人が最終戦に出場し、ポイントランキング1位は10アンダー、2位は8アンダーからスタートするハンディキャップ方式で行われ、優勝者が年間王者の栄冠を手にする。松山は、8位(1899ポイント)からの逆転で自身初の年間王者を目指す。