全国中学総体 競泳で静岡県勢躍動 男子バタフライ、女子フリーリレー優勝

AI要約

男子200メートルバタフライで静岡県勢の川村誠吾が大会新の2分1秒72で優勝し、女子400メートルフリーリレーではとこはSSが全国制覇を果たした。

川村は自信を持って劇的な逆転を果たし、目標のタイム2分切りを掲げる。女子400メートルフリーリレーでは予想外の結果を出して喜びを分かち合った。

前日の優勝者宮崎は100メートルで準優勝し、今後の競争に向けて気持ちを新たにしている。

全国中学総体 競泳で静岡県勢躍動 男子バタフライ、女子フリーリレー優勝

 全国中学校体育大会は18日、金沢市で競泳などを行い、男子200メートルバタフライで静岡県勢の川村誠吾(グランツ)が大会新の2分1秒72で優勝を飾り、女子400メートルフリーリレーではとこはSSが全国制覇を果たした。前日に男子200メートル平泳ぎを制した宮崎緒里(浜松新津)は同100メートルで準優勝した。

 従来記録を0・06秒縮める大会新をたたき出し、中学3年の川村(グランツ)が男子200メートルバタフライ日本一の栄光を勝ち取った。「大会新での優勝はうれしい。ジャパンオープンと日本選手権を今後の目標に泳いでいく」と声を弾ませた。  予選は2位で通過。決勝でも150メートル地点では2位で、先頭から1秒以上の差をつけられていた。残り50メートルで劇的な逆転を成し遂げたレース展開について「前半は気持ちよく泳いで体力を温存し、後半に勝負をかける心づもりだった。きっちり練習していたので自信があった」と振り返った。  優勝を果たしてもおごらずに前を向く。「日本一になったけれど、ほかの選手もまた成長して戦うことになるはず。まずは目標のタイム2分切りを成し遂げたい」と意気込んだ。

 女子400メートルフリーリレーで2位通過した前日の予選から1秒近くタイムを縮めたとこはSSが、メンバー4人そろって「予想外」と話す全国制覇を成し遂げた。

 岡田(2年)、栗田(3年)、松永(3年)、杉山(2年)の順でつないだ。終盤まで混戦となり、一時は8組中6番手だったが、後半に追い上げた。

 岡田は「2年前からコーチに『このメンバーで全中表彰台に』と言葉をかけられていた」と振り返る。栗田によると、メンバー間の予想は「2位か3位あたり」。望外の結果に松永は「とにかくうれしい」と喜び、杉山は勝因について「最後まで諦めなかった」と総括した。

 前日の男子200メートル平泳ぎで優勝した宮崎(浜松新津3年)が100メートルでも安定した強さを見せたが、前日の雪辱に燃え中学新を記録した野中(佐賀・金泉)に王座を譲った。「相手を意識して泳ぎが小さくなった。今度は自分も新記録を」と気持ちを新たにした。

 ライバル対決は今大会1勝1敗。「野中の頑張りを見ることで自分も頑張ろうと思える」と競い合う同世代の存在に感謝した。「これからも200メートルでは自分が先頭に立っていたい」と闘志を燃やした。