「僕も勇気もらった」関東一・米沢監督 夏の甲子園9年ぶり4強

AI要約

関東一が東海大相模を2-1で破り、準々決勝で9年ぶりの準決勝進出を果たした。監督は選手の守備に満足し、畠中投手のバックを信頼して投げる姿勢が勝利につながったと語った。

試合前から打っていく姿勢を持ち、相手先発の藤田投手のまとまりぶりに驚いた。継投のタイミングで悩みながらも、坂井投手に託す決断を下した。

力と力の勝負ではなく、選手それぞれの良さを最大限に活かす戦略が功を奏した関東一の勝利。監督は選手たちの力を信じ続け、9年ぶりの快挙を成し遂げた。

「僕も勇気もらった」関東一・米沢監督 夏の甲子園9年ぶり4強

 第106回全国高校野球選手権大会は第12日の19日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝があり、関東一(東東京)が東海大相模(神奈川)に2―1で勝ち、9年ぶりの準決勝進出を果たした。関東一の米沢貴光監督の試合後の主な談話は次の通り。

 ◇関東一・米沢貴光監督

 うちらしく、選手たちが守備で我慢してくれた。最後は彼らに任せた。僕も勇気をもらった試合だった。(相手の先発の)藤田(琉生)君はもっとボール球が多いかと思っていたが、すごくまとまっていた。そんなに暑くなく、体力的な理由での終盤の交代はないと思ったので、「(早いカウントから)打っていこう」と話していた。

 (先発の畠中鉄心投手は)彼のよさは打たせて取ること。バックを信頼して投げてくれた。相手の打力は、残っているチームの中でトップかもしれない。「力と力の勝負ではなく、畠中の良さが出せればこういう展開もあるんじゃないか」という希望があった。

 (1―0の九回1死一、二塁で継投)正直、悩んだ。畠中と(相手打線が)合っていないという印象もあったが、ボールが少し浮いてきていた。ここまで勝ってきた(エースの)坂井(遼投手)の力を信じて、坂井に託した。