「持っているものは出せなかった。課題が多い」STVVデビューのGK小久保も守備崩壊を止められず。計14失点で開幕4戦未勝利

AI要約

STVVは無敗の昇格組デンデルとの試合で、3-3のドローに終わり、初勝利を逃す。

GK小久保玲央ブライアンがデビューし、日本人選手が6人先発するも、最後に痛恨の失点。

小久保は悔しさをにじませつつ、次節に向けてチームを支える意気込みを示す。

 現地時間8月17日に開催されたベルギーリーグ第4節で、シント=トロイデン(STVV)はここまで無敗の昇格組デンデルとホームで対戦。3-3のドローに終わり、またしても今季初勝利を逃した。

 イタリア人のクリスティアン・ラタンツィオ新監督が率いるSTVVは、計11失点で悪夢の開幕3連敗スタートとなったなか、今夏に加入したGK小久保玲央ブライアンがデビュー。さらにDF小川諒也、DF谷口彰悟、MF山本理仁、MF藤田譲瑠チマ、MF伊藤涼太郎と、日本人計6選手が先発した。

 すると、それぞれ伊藤、小川のアシストでカーベー・ザヒーロレスラムが決めた2発、アドリアーノ・ベルタッチーニのゴールで、3-2として最終盤を迎える。ついに待望の瞬間が訪れると思われたが、90+1分に痛恨の被弾。あと一歩のところで追いつかれ、勝点2を失う結果に終わった。

 試合後、小久保がクラブ公式のインタビューに対応。まず、「シント=トロイデンというクラブで試合に出られたことが自分の中ですごい嬉しい。引き続きまたチームを守れるように頑張っていきたい」と伝えた。そのうえで、好守も見せ、失点はいずれもGKとしては防ぐのが難しかったとはいえ、3発を叩き込まれての敗戦を悔やんだ。

「ああやって最後に追いつかれて、自分の中でもしっかり止めなきゃいけない。悔しい結果になってしまったけど、次の来週の試合に向けてまた準備していきたい。なかなか自分の持っているものは出せなかったので、課題が多いかなと。やっぱり後ろからもうちょい安定感を出せれば、守備の回数をもっと少なくできた。キックの精度や、最後チームを救うプレーがもうちょい見せられたら」

 次節は町田浩樹が所属する強敵、ユニオン・サン=ジロワーズとの対戦だ。最後に意気込みをこう示した。

 

「チームとしてまだ今季勝てていないので、しっかり勝点3を取って、チームが順調に最終節までどんどんとプレーしていけるように後ろから支えていきたい」

 パリ五輪で大活躍した小久保に加え、日本代表での経験も豊富な谷口が最終ラインを担うSTVVは、守備の崩壊を止められるか。一部で監督解任を求める声が上がっており、開幕早々、ラタンツィオ体制は存続の危機にある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部