白の王者・なつぽい「5★STAR GPは誰よりも一番輝く！」そしてその先に思い描くもの

女子プロレス団体スターダムは8月15日(木)、東京・後楽園ホールにて『5★STAR GP 2024 in KORAKUEN』を開催した。

『5★STAR GP 2024 in KORAKUEN』

日時：2024年8月15日(木)第0試合開始5:45PM　本戦開始 6:00PM

会場：東京・後楽園ホール

観衆：1,460人（満員）

白いベルトの王者・なつぽいは『5★STAR GP 2024』RED STARS-A 公式リーグ戦で琉悪夏と対戦し、腕ひしぎ十字固めで勝利して勝ち点2をゲット。

しかし、試合中にはなつぽいに不穏なメッセージを送る、かつてドンナ・デル・モンドで一緒に闘ったテクラの予想外の介入があった。

琉悪夏戦後のなつぽいに直後の心境や白の王者として挑む『5★STAR GP』、他団体参戦についてなどを聞いた。

①琉悪夏戦を振り返って

＜試合結果＞

▼第6試合　15分1本勝負

RED STARS‐A公式リーグ戦　15分1本勝負

なつぽい〇（2勝1敗＝4点）

vs

琉悪夏×（3敗1分＝1点）

8分58秒　腕ひしぎ十字固め

初対決だと思うんですよシングルマッチ。予習ができなかったというか、読めない相手というか、何もわからなかったので。るっちゃんはいつも表情からも何を考えてるかよくわからないというか、ちょっとかわいいサイコパスみたいな感じのイメージが私の中であって。だから情でとかっていうものもないんじゃないかなって。本当にどういう戦い方をするかっていうのがすごく迷いました試合前まで。だけども、私のスタイルとして迷っても仕方ないというか、考えないタイプなので、もう相手に一直線にまっすぐにぶつかるしか私にはないので、その気持ちで今日はリングに臨んだんです。だけどしょっぱなから場外に連れてかれてしまったので、私の中でちょっと予定していて、あるだろうなってのはあったんですけど、私の中で予定外のことがテクラが、試合中に何度も何度も手を出してきたことが私の中でちょっと予想してなかったことだったので。私がちょっと動揺してしまったというか、テクラを見ると動揺してしまう気持ちが自分の中でやっぱり今もあるのでそこが予定外でしたね。

ーー試合後もテクラ選手と睨み合いがありましたが。

テクラは今、私に対して何を考えてるのかがわからなくて、でも逆に言えば私もテクラに対してどうしてほしいのかというか、何を求めてるのかわからないんですよね。元をたどれば、今テクラが、H.A.T.E.（ヘイト）でこうなってるのはもしかしたら私のせいかもしれないし、私が裏切ったあのときから始まっているのかもしれなし。今テクラがH.A.T.E.で自分らしく輝けてるのであれば、私はどうして欲しいということは何もなくて、だけどテクラ自身も私に対して、『アイドルキラーから助けに来た』みたいなことを前回言ってたんですけど。コズエンにいる私をどうしたいのか、ちょっとわからないっていう？がたくさんあります。

ーーこれからどういう形になっていくのかっていうのはなつぽい選手自身も分からない感じなんですかね？

そうですね、今はホントに？だらけなんですけど、このままズルズルしてても仕方がないので、私としては一刻も早くテクラと2人きりでリングの上で話したいなっていうのはすごくあります。

②白の王者として挑む『5★STAR GP』は？

ーー白の王者として挑む『5★STAR』は王者としての重さがあるかもしれないですがそのあたりは？

私としてはチャンピオンになったからといって追われる気持ちになってるっていうところもなくて。チャンピオンだろうと私の気持ちとしては、いつでも挑戦者の気持ちで戦っていきたいっていう気持ちなので。ベルトを取った瞬間、トーナメントが始まってしまったのもあって、ベルト戦は一旦お休みみたいなところがあるので。白の王者になったからといって、”来いよ”みたいな感じよりは常に目の前の相手にまっすぐに挑戦者のような気持ちで、まだまだ上、他に戦える人はいっぱいいるので、どんな人にも負けないとりあえず誰よりも白いベルトを狙ってる狙ってない関係なく、誰よりも一番輝くっていうことを私はテーマとして置き続けながら戦ってます。

ーーでもやっぱり周りは白の王者として認識しながら戦ってきてると思うのですが、王者として受け手じゃなくてチャレンジャーでありたいという感じなんですね。

はい。どんな相手でもチャレンジャーの気持ちで勝つことだけを考えてるし、誰よりも輝くことを考えてます。白のベルトはそう強さというよりは、私はスターのベルトだと思ってるから。『5★STAR』に出てるどのベルトを持ってる人、ベルト持ってない人も関係ない、誰よりも一番輝くっていうのは自分の中で意識してます。

③安納サオリ、中野たむはどんな存在？

ーーコズミック・エンジェルズの安納サオリ選手中野たむ選手は今のなつぽい選手にとってはどういう存在でしょうか？

もう本当に2人とも、自分にとって本当になくてはならない存在だなっていうのも常に感じてて。特にいろんなことが起きて、戦ったり組んだり、いろんなことを経て、どんどんどんどんその気持ちがすごく深まってて。2人がいなかったら本当に私1人じゃ本当に何もできなかったなっていうところはすごく感じてるし、こちらを常に支えてくれるときはすごく支えてくれます。たむちゃんは『なつぽいが輝けるここだっていうときには私は全力でサポートするから』っていうのをいつも言ってくれてたし、サオリはあまり言葉が得意ではないけど、でも常に『わかってるで』っていう感じで背中を支えつつ、私がちょっとでも下がったときには『何を悩んでんねん。そんなんちゃうやろ』みたいな感じで背中を叩いてくれるっていう。もう本当にいろんな形で私をすごく持ち上げてくれる2人で、だからこそ私も2人がどんな状態になったときにも常に持ち上げ続けたいし、でも持ち上げるだけでなくて自分が先頭に行って悔しいという気持ちにもさせたいし、本当に仲良きライバルというか、いなかったら本当になつぽいはいないなと思う存在です。

④仙女やSareee-ISMなど参戦で広がるリング上の景色をどう見ている？

ーー他団体の参戦して、リングの景色が変わったと思いますがどう感じてますか？

私は昔からすごく思ってるのは、やっぱり大人の事情とかいろんなものがあると思うんですよね。でも戦ってる私達選手からしたら本当に良い選手がいるなら戦いたいし、もちろんいろんな事情っていうものを取っ払って、戦っていきたいっていう気持ちはあるので。私はこのベルト巻いたからには、本当にスターダムだけじゃなくて各団体のスターと言われてる人と戦いたいなっていう気持ちでいますね。

＜インタビュアー：山口義徳 / プロレスTODAY総監督＞