「自分のゴルフを老けさせない」 55歳・藤田寛之が今季4度目のレギュラーツアー出場で改めて感じたこと

AI要約

55歳の藤田寛之が国内男子ツアーに出場し、若手プロから刺激を受ける姿勢を見せる。

シニアグループでの競技を楽しむ姿や週末に進出する喜びを表情に現す。

次なる挑戦は「フジサンケイクラシック」、しばらくはシニアオープンで力を磨く。

「自分のゴルフを老けさせない」 55歳・藤田寛之が今季4度目のレギュラーツアー出場で改めて感じたこと

国内シニアツアーを主戦場に戦う55歳の藤田寛之は先週、今季4試合目となる国内男子ツアー「横浜ミナトChampionship ~Fujiki Centennial~」に出場した。6月の「全米シニアオープン」、7月の「全英シニアオープン」では決勝ラウンドに進んだが、レギュラーツアーでは5月の「関西オープン」以来、3試合ぶりに4日間を戦いきり、そこで改めて得たことを明かした。

予選ラウンドでは、会場である横浜CCに所属する野仲茂(53歳)、アマチュアの中部隆(55歳)と年齢の合計が163歳のシニアグループで回る2日間となった。会話している姿も多く見られる楽しそうな雰囲気で、ギャラリーも大盛況。2日目を終えたときには、野仲がトップと2打差の4位タイという好位置で決勝ラウンドに進むなど活躍を見せ、藤田も今大会で初めて週末にコマを進めた。

「大体50歳を超えてシニアになると、男のひとは楽しく過ごそうっていう感じでね、お互いをいい意味で気にしながらやっていたよ」。2日目を終えたとき、充実感に溢れた表情でこうも話していた。しかし、このレギュラーツアーに求めているものは「若いひとたちに揉まれて、ゴルフをやりたい。JGTOに来たのは、そこ(若い選手と回ること)に意味がありますから」と若手プロから“勢いのある”プレーを吸収することだった。

決勝ラウンドの2日間は23歳の蝉川泰果と、ともに24歳の吉本翔雄、村上拓海、そして31歳の佐藤大平とラウンドした。「パワーとか、アイアンショットを(グリーンで)止められるとか、バーディを獲る力がすごく強い。アンダーで回る力がすごくあるので、そういう選手たちと回ると勝手に刺激をもらえる」。ピンに対して攻める姿勢、そしてチャンスにつけられる技術面に圧倒される週末となった。

「もちろんシニアが主戦場なんだけど、自分のゴルフを“老けさせない”というか、そういう意味でも、このフィールドでプレーできるのがすごく自分にとってはプラス。けっこう応援してくれる人も多かったので、うれしかったですね」。このレギュラーツアーで戦うことはゴルフの“老化防止”ともいえる。

次のレギュラーツアーは8月末に山梨県の富士桜CCで行われる「フジサンケイクラシック」の予定。昨年は出ていなく、22年大会では2日目に棄権をしている。男子ツアーが開催されるコースのなかでも難易度が比較的高い地で若手に負けじと挑んでいく。

それまでの間は14日から2日間競技の「倉本昌弘 INVITATIONAL 第1回 EAGLE CUPシニアオープンチャリティートーナメント」、24日~25日の「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」と“主戦場”での試合が続いている。そして9月12日からはディフェンディングチャンピオンとして出場する「日本シニアオープン」も待っている。連覇に向けて山梨の戦いでも若手からパワーを吸収したい。(文・高木彩音)