石井慧「上半身まひで動かなかった」敗血症寸前で緊急手術「生命の危機感じた」年内リハビリ専念

AI要約

08年北京オリンピック金メダリストで石井慧が緊急手術を受けたことを明かす。

感染症が悪化し、入院中に上半身不随の状態に陥ったが、徐々に回復に向かっている。

映画撮影の活動をしていた石井は試合復帰が難しい状況で、落胆している。

石井慧「上半身まひで動かなかった」敗血症寸前で緊急手術「生命の危機感じた」年内リハビリ専念

 08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダルで総合格闘家の石井慧(37)が2週間前に3度の緊急手術を受けた詳細の病状を明かした。自身の公式インスタグラムで公表していた「予期せぬ病気」について14日、日刊スポーツの取材に応じた。

 7月に日本に戻ってきた際、感染症を悪化させて敗血症になりかけた病状に陥り、緊急手術を受けることになったという。現在も入院中の石井は「手術後、上半身不随というか上半身がまひしていた。1週間、首と足しか動かない状況でした。正直、生命の危機を感じました」と現状を説明した。

 24時間、抗生物質の投与を続けながら軽く食事もできるようになったものの「抗生物質の副作用でご飯を食べても体に吸収しない、やせていってしまう。食べても食べても全然ダメです…」と吐露。通常110キロ以上あるウエートも98~99キロあたりまでに落ちてしまったと口にした。それでも石井は「徐々にですが、回復に向かっている」と前向きに声を振り絞った。

 総合格闘家としての活動を一時休眠中の石井は今年5月からカナダでハリウッド映画の撮影に参加。総合格闘技界のレジェンドとなるマーク・ケアーを主人公に薬物依存や勝利への欲求、愛や友情を巡る闘いを描く新作映画「ザ・スマッシング・マシン」の撮影に入った。WWEの「ザ・ロック」こと俳優ドゥエイン・ジョンソン(52)、プロボクシング3団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)らと共演するハリウッド俳優としての活動を開始していた。その撮影終了後の先月、日本に戻ってきたばかりだったそうだ。

 石井は「最初は試合復帰に向けてトレーニングしようと思っていた。本当は8月4日には(海外の)練習拠点に戻るはずが…。これで年内の試合復帰どころか練習も無理かなと思う。本当は次の映画出演のチャンスもあったが、今年は通常の仕事もできない…」と落胆していた。