滋賀学園が昨夏8強の花巻東を破り3回戦へ エース脇本耀士が123球完封「今日は100点です」【夏の甲子園】

AI要約

滋賀学園が花巻東を5-0で破り、2試合連続の勝利を収めた。

エース・脇本耀士投手が9イニング6安打完封し、昨夏8強の打線を沈黙させた。

照明の影響で工夫しながらも捕手との信頼を持ち、滋賀学園は次なる試合に向けて準備を進める。

滋賀学園が昨夏8強の花巻東を破り3回戦へ エース脇本耀士が123球完封「今日は100点です」【夏の甲子園】

◇13日 第106回全国高校野球選手権大会2回戦 滋賀学園5―0花巻東(岩手)=甲子園

 甲子園の夜空に滋賀学園の校歌が響いた。開幕戦で夏の甲子園初白星を挙げた勢いのまま、2試合連続2桁安打で2勝目を飾った。エースの脇本耀士投手(3年)は9イニング6安打完封。123球を投げきり、昨夏8強の花巻東打線を沈黙させた。

 最後の打者を外角への直球で二ゴロに打ち取った脇本は、ポーカーフェースを崩して捕手・杉本とグータッチ。「1番を背負っているからには、エースらしい投球をしたかった。今日は100点です」と笑った。

 開幕戦も先発したが、4回途中4失点で降板。2番手・高橋侠の好救援と打線の援護に救われただけに、この日はエースとしてマウンドを譲れなかった。1回にいきなり2死一、二塁のピンチを招いたが、スライダーで空振り三振。「最初から最後までギアは上げていました」と振り返った。

 陽光が降り注ぐ中で行われた初戦とは打って変わって、この日は4回から照明が全灯。終盤は影などでサインが見えにくくなったが、杉本がサインの位置をずらしたり、右手の爪に蛍光黄色のマニキュアシールを貼ったりするなど工夫した。再三のピンチを背負っても捕手を信じて投げ込み、バッテリーの信頼で完封勝利を勝ち取った。

 白星を重ねた数だけ、学校の歴史が動く。「チームの状態はいい。一戦一戦必勝したい」。次は同校初の夏8強に挑戦する。