地方大会決勝戦後に模試、大会期間中も単語帳での勉強…文武両道を実践する進学校・石橋の快進撃が止まらない!

AI要約

石橋高校が甲子園初勝利を収める。選手たちの勉強への取り組みや将来の夢も明らかに。

進学校である石橋高校は、勉強と野球の両立を図っており、県外枠や裁量枠を持たない。

石橋高校は私立強豪校に連勝し、次の試合は優勝候補の青森山田高校と対戦する。

地方大会決勝戦後に模試、大会期間中も単語帳での勉強…文武両道を実践する進学校・石橋の快進撃が止まらない!

 初出場の石橋(栃木)が聖和学園(宮城)を5対0と完封し、甲子園初勝利を収めた。石橋は創部100周年を迎え、県内屈指の進学校でもある。一部の公立校にある「裁量枠」や、県外の選手たちが入学できる「県外枠」などもない。

 中学の評定平均は「4.0以上」は当たり前。一部の選手を例に出すと、背番号19の土屋 龍生選手(3年)は4.7、野球部で最も勉強ができる中川 大稀選手(3年)は中学時代の5教科はオール5だった。平日の練習時間は2時間程度。さらにグラウンドも他部活との共用だ。その中で工夫して練習に励んできた。

 栃木大会の決勝戦後には模試があり、土屋は「まじできつかったです」と苦笑いする。甲子園期間中も自主勉強は欠かさない。阿部 航汰選手(3年)は「ホテルの部屋で少しだけ自主勉強したり、練習の行き帰りでは単語帳を見たりしています」と勉強法を明かす。

 福田博之監督は「昔はビシバシ高校と呼ばれるぐらい、生徒に勉強をやらせる学校だったそうです。ただ勉強を頑張ることで、粘り強さを生んでいるのかなと思います」と選手たちの強さを語る。その中で今年は作新学院、國學院栃木、聖和学園と私立に3連勝を収めた。

 将来の夢について聞くと、土屋はシステムエンジニア、中川と阿部は教師、そして田口 皐月主将は東京消防庁の入庁を目指している。強豪私学の出場校が多い中、進学校の選手たちが起こす私学撃破に高校野球ファンは魅了されている。3回戦の相手は優勝候補の青森山田(青森)である。