【CBC賞展望】ハンデ決定!実績上位のアグリと重賞連勝中のピューロマジックが激突 惑星候補は成績絶好の〝夏馬〟

AI要約

日曜中京のメインはCBC賞。今年で60回目を迎える伝統の重賞で、今回は初めて8月に施行される。

実績最上位のアグリ、勢いのピューロマジック、夏場で躍動するレッドヒルシューズなどが注目されている。

その他、キタノエクスプレス、スズハローム、復調を遂げた古豪カリボールなども重賞初Vを狙っている。

【CBC賞展望】ハンデ決定!実績上位のアグリと重賞連勝中のピューロマジックが激突 惑星候補は成績絶好の〝夏馬〟

[GⅢCBC賞=2024年8月18日(日曜)3歳上、中京競馬場・芝1200メートル]

 日曜中京のメインはCBC賞。今年で区切りの60回目を迎える伝統の重賞だが、60回目にして初めて8月の施行となる。阪神競馬場の改修工事に伴う開催日割の変更で、6~7月に小倉競馬を実施する一方、夏場に中京競馬の開催が行われることから、北九州記念とCBC賞の施行時期が入れ替わった形だ。サマースプリントシリーズの対象レースとなるハンデ戦であることは同じ。今年はシリーズ第4戦に位置付けられている。

 実績最上位といえるのはアグリ(牡5・杉山晴)。重賞は昨年のGⅢ阪急杯1勝のみだが、GⅡセントウルS2着、GⅡ阪神カップ3着と高いレベルで好走している。安田隆行厩舎の定年解散に伴い、今回が杉山晴厩舎への転厩初戦となるが、中間は坂路で軽快な動きを披露。サウジ遠征からの帰国後も、リフレッシュを挟んでしっかり乗り込まれている。ハンデ58・5キロは実績を考えてもやむを得ないところ。西村淳との新コンビで2度目の重賞Vを果たし、スプリンターズSに向かうことができるか。

 勢いという点ではピューロマジック(牝3・安田)が最右翼。世代限定戦のGⅢ葵Sに続いて、前走のGⅢ北九州記念もスピード任せに押し切り、堂々の重賞連勝を飾った。今回は前走より2・5キロ増える55・5キロの負担重量が大きなカギになるが、まだ芝1200メートル戦では連対を外していない。重賞3連勝を果たせば、秋の主役となるのは確実だ。今回は葵Sのときと同じ横山和とのコンビに戻る。

 得意の夏場で躍動するレッドヒルシューズ(牝4・武英)が惑星候補。ここに来て2勝クラス、3勝クラスを連勝した上がり馬だが、7~8月は4戦3勝、2着1回のパーフェクト連対を誇る。実績で見劣りする代わりにハンデは53キロ止まり。逃げても控えても競馬ができるタイプで、2歳時のGⅢファンタジーS(3着)以来の重賞挑戦が注目を集める。

 6歳を迎えての路線変更が大当たりとなったキタノエクスプレス(牡・坂口)はハンデ55キロ。8か月ぶりの復帰戦となった1月の2勝クラスで初めて芝にチャレンジしていきなり2着に好走すると、国分優がすっかり手の内に入れた。そこからは5戦5連対の快進撃。芝・ダートで重賞を制した父アジアエクスプレスの血が花開いてきた。祖母、曾祖母ともに芝の6ハロン戦でオープン勝ちがある晩成のスプリンターから目が離せない。

 スズハローム(牡4・牧田)は今回が初のスプリント戦。休養前のGⅡ京王杯SCでは昇級戦で初のオープン挑戦ながら3着と好走し、底力を示した。久々だけに、ハンデ56キロよりも直前の動きをしっかりチェックしておきたい。

 復調を遂げた古豪カリボール(牡8・西村)=56キロ、昇級後も大崩れのないカンチェンジュンガ(牡4・庄野)=55キロ、良馬場なら見直せるグランテスト(牝4・今野)=52キロ、2走前の鞍馬Sを好タイムで制したジャスティンスカイ(牡5・友道)=57・5キロといった面々も虎視眈々と重賞初Vを狙っている。