「マジかよ!」“スペイン戦あのオフサイド”細谷真大、藤田譲瑠チマと小久保玲央ブライアンは号泣…“TVが報じない”本音「追いつけたら波が」

AI要約

準々決勝でのオフサイド判定の影響や反省、ハーフタイム前の機運の変化について述べられています。

細谷真大選手のゴールの幻やVARの判定に関する論点が取り上げられています。

前半戦の流れや大岩剛監督の喜び、後半への伝わる影響に焦点を当てられています。

「マジかよ!」“スペイン戦あのオフサイド”細谷真大、藤田譲瑠チマと小久保玲央ブライアンは号泣…“TVが報じない”本音「追いつけたら波が」

 パリ五輪男子サッカー、日本代表は準々決勝スペイン戦に敗れてメダル獲得はならなかった。ターニングポイントとなった「あのオフサイド判定」は、選手にどのような影響を及ぼしたか。大会通じて成長を見せた細谷真大、チームを束ねた大岩剛監督の“テレビに映らなかった”姿と言葉を取り上げる。〈NumberWebオリジナル「検証:パリ五輪世代」/全3回の1回目〉

 1次リーグで得たはずの自信を打ち砕かれた準々決勝スペイン戦。0-3という大量失点での敗戦もさることながら、ユーロ2024優勝メンバーであるフェルミン・ロペスの余裕あふれるプレー、チーム全体のボール回し、勝負どころとそうでない時間帯を使い分ける90分間のマネジメントの巧みさなど、随所に差を感じる準々決勝となった。

 それでも触れておかなければいけないのは、前半40分、幻となった細谷のゴールである。

 細谷は藤田譲瑠チマの鋭い縦パスを、バルセロナの17歳CBパウ・クバルシを背負いながら受け反転、右足でゴール左に流し込んだ。

 後ろ向きに相手を背負っている以上、オフサイドなど疑わず、スタンドから見ている我々記者陣も無邪気に喜んでしまった。しかし、VARののちオフサイド、ノーゴールと判定された。もちろん今のオフサイドは、機械的に判定している以上疑いの余地はない。

 とはいえ背負った際のかかとが数センチ相手より前に出ているのを、オフサイドとするのはどうなのか。そもそもオフサイド自体とは何のためのルールなのか、今後も議論の対象であり続けるだろう。

 この場面はすでに1点をリードされており、前半終了間際だった。このまま1-1でハーフタイムに入れば、後半のゲームマネジメントが全く変わってくる。選手たちだけでなく、大岩剛監督もベンチで大きくジャンプして喜びを爆発させたのは印象的だった。喜びが大きかった分だけ、アディショナルタイム9分間を含めた前半終了までの日本は意気消沈しているように見えた。