「お掃除スタイル」で魅了、敗退も爽やか ブレイキン・福島あゆみ

AI要約

パリ・オリンピックでは、新競技のブレイキン女子がコンコルド広場で行われ、41歳の福島あゆみ選手が独創的なダンスで会場を魅了した。

福島選手は足を前に伸ばしながら手で雑巾をかけるような独特な仕草を得意とし、「お掃除スタイル」と呼ぶ独自のダンススタイルを持っている。

福島選手は準々決勝で敗退したが、18歳のオランダ代表選手との対戦で持ち味を発揮し、健闘を見せた。2021年の世界選手権では優勝し、普段と変わらない心境で五輪に臨んだ。

「お掃除スタイル」で魅了、敗退も爽やか ブレイキン・福島あゆみ

 パリ・オリンピックは9日、コンコルド広場で新競技のブレイキン女子があり、41歳の福島あゆみ選手=ダンサー名・AYUMI=が出場した。準々決勝で敗退したが、独創的なダンスで会場を魅了した。

 ダンスを通じて個性を表現するブレイキン。福島選手は細かく刻む多彩な動きが特徴で、足を前に伸ばしながら手で雑巾をかけるような独特の仕草を「得意技」とする。せかせかしているように見えることから、自身のダンスを「お掃除スタイル」と呼ぶ。

 この日、予選突破後に臨んだ準々決勝では、18歳のオランダ代表選手と対戦した。流れる音楽に即興で技を詰め込んで持ち味を発揮し、第1ラウンドを先取。第2、3ラウンドで敗れ、準決勝には進めなかったが、試合後は相手と抱き合って健闘をたたえた。

 2021年の世界選手権では優勝した実力者。約20年前にブレイキンを始めたきっかけは「ダイエットのため」だったが、努力を重ね、気づけばトップクラスのダンサーになっていた。

 五輪はあくまでも「一つの大会」と捉え、普段と変わらない心境で臨めたという。「だめなところもあったけど、自分らしさは出せたかな」。爽やかに会場を後にした。【黒川晋史】