初回の大量援護で”省エネ”可能に、小笠原の今季ホーム初勝利「最後まで丁寧に投げていた。こういう投球ができるんですよ」【福留孝介の目】

AI要約

中日が初回に5点を奪い、小笠原が8回を2失点で快勝。

福留孝介さんはリズムを大事にする投球を評価。

小笠原の省エネ投法が今季初勝利をもたらす。

初回の大量援護で”省エネ”可能に、小笠原の今季ホーム初勝利「最後まで丁寧に投げていた。こういう投球ができるんですよ」【福留孝介の目】

【福留孝介の目】

◇9日 中日9―2巨人(バンテリンドームナゴヤ)

 中日が初回に巨人の新人左腕・又木を攻め、細川の3ランなどで一挙5点。小笠原が8回を2失点に抑え、7月2日以来の白星を今季本拠地初勝利で飾った。

 今季は好投しながらも打線の援護に恵まれなかった小笠原に、打線がいきなり5点のプレゼント。ラジオの解説のため実況席から見守った中日スポーツ評論家の福留孝介さんは、ちょっと心配そうに「これだけ援護をもらうと、いつもとリズムが違う。2回、3回としっかり抑え、リズムをつくることが大切」と話していた。

 直後の2回に満塁のピンチを招き、そんな不安が的中しそうになったが、丸を二ゴロに抑えると134球、2失点で8回を投げ切った。

 「この日の小笠原はストレートが140キロ前半。大量リードもあり、出力を抑え気味だったが、最後まで丁寧に投げていた。これまではストライクをそろえてしまう傾向があったが、ボールを投げるときにはボールを投げる。そういう投球ができれば、全力でいかなくてもこういう投球ができるんですよ」と福留さん。

 脱力感のある”省エネ投法”でつかんだ待望のホーム今季初勝利が、9連戦中のリリーフ陣にも貴重な”休暇”をもたらすことになった。