【甲子園】岐阜城北・中本陽大、敵のジョックロックに「乗って」150球粘投も7失策響き延長負け

AI要約

智弁学園が延長11回の激戦で岐阜城北を9-6で下す。

中本陽大投手が相手よりも多くの失策を犯し、6回に3者連続三振を記録。

秋田和哉監督は「非常に悔しい負け」とコメント。

【甲子園】岐阜城北・中本陽大、敵のジョックロックに「乗って」150球粘投も7失策響き延長負け

<全国高校野球選手権:智弁学園9-6岐阜城北(延長11回タイブレーク)>◇7日◇1回戦

 岐阜城北は、強豪校相手に互角に渡り合ったが、2時間44分の激闘の延長11回の末、白星はつかめなかった。相手の3失策に対し、7失策と守りで差が出た。

 先発の中本陽大(はると)投手(3年)は9回1/3を150球12安打12奪三振で6失点。右太ももとふくらはぎがつるアクシデントに見舞われた9回には、同点打を浴び延長へ突入。

 延長10回タイブレークで自身の失策を機に、一時勝ち越しを許して降板。6-3で迎えたその裏で、3点をかえし6-6で延長11回に突入。敵の魔曲・ジョックロックも試合後半は何度も演奏された。「よくテレビで聞いていた。敵ですけど、うれしかったです。その曲に乗って投げられた」。

 しかし、2番手亀山優斗投手(2年)の適時失策を機に、スクイズや犠飛で3点突き放され、その裏で追いつけなかった。

 中本は試合を振り返り、「いっぱいピンチがあったけど、(グラウンド整備後の)6回に3者連続三振でポンポンとスリーアウトとれたのは成長です」と明かし、「こんな夜遅くまで応援してくれた人に、『ありがとう』と伝えたい」。

 県大会では、甲子園優勝経験のある県岐阜商相手に延長11回タイブレークの激戦を制して夏の聖地への切符を勝ち取っていた。夏の甲子園では21年に準優勝を飾った智弁学園相手に、チームのモットー「自分たちは挑戦者」を体現。秋田和哉監督(56)「非常に悔しい負けというか。でも、出しきることは出し切って、いい面も悪い面も全部甲子園で、出し切ってくれたかなと思います。ただ、悔しいです」と語った。