【甲子園】智弁学園が延長戦に競り勝つ エース田近楓雅「ナイターでの試合がプロ選手のようで楽しかった」

AI要約

奈良の智弁学園が岐阜城北に9-6で勝利し、延長戦を制した。

長丁場の試合では両チームが集中力を欠く場面もあったが、智弁学園が精神力で勝利を掴んだ。

次の試合では春夏連覇を目指す健大高崎と対戦することになり、指揮官は意気込みを語った。

【甲子園】智弁学園が延長戦に競り勝つ エース田近楓雅「ナイターでの試合がプロ選手のようで楽しかった」

 第106回全国高校野球選手権大会の第1日(7日)第3試合は奈良の名門・智弁学園が岐阜城北に延長タイブレークの末、9―6と競り勝った。

 1―3で迎えた9回の土壇場で追いつき、延長に突入。10回に3得点したが、その裏に追いつかれ、11回には無死一、二塁から送りバントと敵失で再び勝ち越し。さらに5番・巴田(3年)のスクイズと敵失、6番・知花(3年)の中犠飛で3点を上げ、大接戦に決着をつけた。

 二部制の影響で試合開始が午後6時52分となり、終了は午後9時36分を回った。ナイター照明に照らされた蒸し暑い中、長丁場に足がつる選手が続出し、両軍合わせて10失策と集中力も欠いた。それでも最後は精神力で上回り、小坂監督は「あきらめずにやった結果。前半はチームが一つになれていなかったが、後半は打つべき人が打って追いついた。チームワークがあると思っている」と胸をなで下ろした。

 先発して8回を5安打3失点の力投した田近(3年)も「最後まであきらめずに全員が食らいついた。ホッとしてます。仲間に感謝したい。ナイターでの試合がプロ野球選手のようで楽しかった」と笑顔を見せた。

 次戦は春夏連覇を狙う健大高崎(群馬)と激突。指揮官は「胸を借りるつもりで全力で向かって行きたい」と力を込めた。