迷い振り切った荒井 9位にも達成感―飛び込み〔五輪〕

AI要約

荒井は五輪で初めての決勝1回目を経験し、高得点を獲得して満足感を抱いていた。

彼は演技後に柔らかい笑顔を浮かべ、自身の練習と努力の成果を示していた。

五輪初出場の彼は厳しい競技人生を乗り越え、大会で9位という好成績を収めた。

迷い振り切った荒井 9位にも達成感―飛び込み〔五輪〕

 五輪の個人種目では自身初めての決勝1回目。

 荒井は「とにかく決めたら気持ちが、がっと入る」。準決勝後に言っていたように、自身の予選や準決勝よりも高い63.00点をマークすると、最後の5回目を除いて60点台を連発。演技後に浮かべる柔らかい笑顔が内容の良さを物語っていた。

 五輪初出場の2021年東京大会は無念の予選敗退。世界は難度が3以上の技を数多く盛り込む中、荒井は3年前の東京から一貫して同じ演目を磨き上げてきた。「練習でけがしちゃったりしたら、試合にも出られない」。高さ10メートルから飛び降り、一瞬で終わるスポーツ。危険と隣り合わせの厳しさは、自身もけがに悩まされた競技人生を振り返れば、自分は何をすべきか分かっていた。

 心の迷いを振り切り、5種類のダイブを高め続けて迎えた五輪は9位。待っていたのは最高の結果ではなかったが、大きな達成感があった。