敗者復活に回った田中希実が号泣「いろんな人の生きた証を私の走りで証明したかったけど…」

AI要約

女子1500メートルの日本記録保持者で21年東京五輪8位入賞の田中希実は準決勝進出を逃し、敗者復活戦に回る。

田中希実はレースで果敢に先行し、しかし残り200メートルで接触があり失速し、涙を流す結果となった。

自身のレースや5000m後の気持ちの立て直しについて語り、絶対に終わらないと決意を示した。

敗者復活に回った田中希実が号泣「いろんな人の生きた証を私の走りで証明したかったけど…」

 ◇パリ五輪第12日 陸上(2024年8月6日 フランス競技場)

 女子1500メートルの日本記録保持者で21年東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)は、予選1組で走り、4分4秒28の11位。準決勝進出ラインとなる6着以内を確保できなかった。

 果敢に先行したが、残り200メートルで接触があり、バランスを崩すシーンがあり失速。7日の敗者復活戦に回る。レース後のインタビューでは大粒の涙を流した。

 ――レースプランは

 「せめて日本記録を出すことを目標にしていた」

 ――どんな思いでレースを迎えたか

 「私1人のレースじゃなくて、今まで支えてくれた多くの人と一緒に走るような気持ちで走った」

 ――5000m後の気持ちの立て直しは

 「最初はやっぱり目標がどうしても見つからなくて、2種目でチャレンジするということを目標にやってきたので。1500メートルは世界の壁も厚いですし、どういう風に気持ちを立て直せばいいか分からなかったけど、でも時間がたつにつれて、これは自分だけのレースじゃなくて多くの人の人生が集結した、私の今までの人生だったと思うので。だからこそ、いろんな人の生きた証を私の走りで証明したかったけど、やっぱりラストに気持ちが切れたような走りになってしまっていたんじゃないかというのが、凄く申し訳ない。駆け抜けられたけど…。ここでは絶対、終わらないです」