陸上競技に日本人選手が続々 立ちはだかる“世界の高い壁”に涙も 村竹選手と泉谷選手は準決勝進出
日本人選手が陸上競技での挑戦に結果を出せず、悔しい思いをしています。
田中選手、森本選手、橋岡選手が決勝進出を逃しました。
一方で、村竹選手と泉谷選手が準決勝進出を果たし、決勝への期待がかかっています。
陸上競技では、注目の日本人選手が続々と登場しました。
日本時間3日の女子5000メートル予選1組目。
日本の中長距離のエースで女子5000メートルの日本記録を持つ田中希実選手(24)と、大会初出場の山本有真選手(24)が臨みました。
上位8人が決勝に進むこのレース。
残り1周の時点で9人が争い、先頭は田中選手でした。
このままいけば決勝進出でしたが、9位でゴール。
山本選手も17位で、いずれも予選落ちの結果になりました。
田中希実選手は「決勝しか狙っていなかったので、今は現実が受け入れられない状態」と悔しさをあらわにしました。
田中選手の記録は15分00秒62で、決勝進出ラインとなる8位のアメリカ選手との差はわずか0秒98でした。
フランス・パリで繰り広げられた日本勢の挑戦。世界の高い壁を実感する種目もありました。
女子三段跳びでは、日本人選手として初めてオリンピックの舞台に立った森本麻里子選手(29)。
記録は13m40cmで全体の28位、決勝に進むことはできませんでした。
森本麻里子選手は「正直悔しい気持ちでいっぱいです。普段支えてくださる皆さんに本当に感謝したい」と悔しさと感謝を語りました。
日本時間4日には、男子走り幅跳びの予選に橋岡優輝選手(25)が出場。
狙うは金メダル。大舞台に挑みました。
7月の会見では、「メダル獲得は絶対に成し遂げたい。一番良い色はみんな知っていると思うので、そこを狙う」と意気込んでいました。
大舞台で迎えた1回目の挑戦は、ラインをはみ出し痛恨のファウル。
2回目は7m72cmを記録したものの、踏み切りはラインのかなり手前で表情をゆがめました。
予選最終3回目の跳躍、記録は7m81cmで17位。決勝に進める上位12人に入れませんでした。
コーチのもとに歩み寄り、健闘をたたえられると涙がこぼれ落ちました。
橋岡優輝選手:
(Q.今どんな思いが浮かんでいますか?)ぐちゃぐちゃです。(Q.パリに向けた挑戦の日々を振り返ると?)あとで振り返りたいと思います。
男子400メートルの予選でも、世界の壁が立ちはだかりました。
日本記録を持つ佐藤拳太郎選手(29)が1組5位。中島佑気ジョセフ選手(22)が3組6位。
佐藤風雅選手(28)が6組6位と、敗者復活戦に回ることになりました。
佐藤拳太郎選手は、「私の足が遅かったというのがすべてだと思っています」と話しました。
男子110メートルハードルの予選では、父がトーゴ人、母が日本人で日本記録保持者の村竹ラシッド選手(22)が1組1位でゴールし準決勝に進出しました。
さらに4組では、泉谷駿介選手(24)も3位で準決勝進出。
2人は、日本勢初の決勝進出とメダル獲得を狙います。