誇りと感謝の初メダル 難民選手団のヌガンバ―ボクシング女子〔五輪〕

AI要約

ボクシング女子75キロ級でヌガンバが難民選手団で初めてのメダルを確定させた。

ヌガンバは家族と神に感謝し、試合で相手を押し切って勝利した。

25歳のヌガンバは努力を重視し、メダル獲得を目指している。

誇りと感謝の初メダル 難民選手団のヌガンバ―ボクシング女子〔五輪〕

 右手人さし指で示したのは、左胸の難民選手団のロゴ。

 ボクシング女子75キロ級でヌガンバが準々決勝に勝ち、2016年リオデジャネイロ五輪から参加してきた難民選手団で初めてのメダルを確定させた。「これには大きな意味がある。家族と神に感謝したい」と喜びをかみしめた。

 大声援を受ける地元フランス選手との対戦。2回に左フックでぐらつかせ、最終3回は前に出てきた相手を手数で上回って押し切った。「落ち着いて戦えた。やり遂げられてうれしい」

 10代前半でカメルーンから英国に移り、いまだに英国の市民権を取得できない。開会式では難民選手団の旗手を務めた。試合後、多くの報道陣に囲まれ「世界中の人々に伝えたいのは、努力すること。心を込めれば何でも達成できる」と訴えた。

 ここからはメダルの色を決める戦い。初戦から「大事なのは全力を尽くすこと」と繰り返してきた。25歳のヌガンバは「うまくいけば、ではなく勝ち取りたい」。それが苦境にある人々へのメッセージになると信じている。